この本は「方言萌え」のために書かれた「方言キャラ」や「方言コスプレ」の本だ。
昔からなぜか「方言」に弱かった。
似たような人は多そうだ。
だからエンタメでも方言女子が多い。
方言好きは地理が好きだったことが原因かもしれない。
しかし、「読み解き! 方言キャラ」を読むまで、方言キャラがこれほど大河ドラマや朝ドラの影響が強いとは知らなかった。
同書巻末付録の「方言コンテンツ・方言キャラ年表」は作者渾身の力作だ。
確かに、大河ドラマも朝ドラも見ない派だけど「あまちゃん」なんかはしっかり記憶に残っている。
「読み解き! 方言キャラ」を読むと、日常生活で使われているリアル方言と、エンタメ世界で使われている方言コスプレとは違う、てことがよくわかる。
確かに大阪弁を聞くとお笑いの要素を感じるし、土佐の言葉で語りかけられると日本の夜明けを感じてしまう。
「読み解き! 方言キャラ」でも取り上げられていたけど、尾張言葉・名古屋弁を話す織田信長は今ひとつしっくりこない。
だから、尾張弁を話す織田信長が出てくる「下天は夢か」は途中で読むのをやめてしまったりしてた。
日常生活でも、「なんでだ」と責めるような言い方をするよりは、「なんでやね~ん」とエセ関西弁でツッコむ方が角は立たない。
それにしても、方言キャラは、龍馬一人勝ちと言って言いほど、土佐弁・高知弁の威力は凄まじい。
坂本龍馬の恩師である勝海舟のべらんめえ言葉も方言だという指摘も面白かった。
これからはネットスラングやオタク言葉が方言代わりになっていくのだろうか?
これからも、まだ聞いたことない方言に心をときめかせていきたいものだ。
「方言コンテンツ」をもっと楽しみたい人にはぜひオススメしたい。
【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食、調理はレンチン一択、水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアルコールビール)を愛好中。。。