たまに耳にする「雑草魂」。
「雑草は踏まれても立ち上がる」的な。
でも本当は、雑草は踏まれても立ち上がらない。
そこが雑草のすごいところ――。
著者の専門は雑草生態学。
踏まれてもつい頑張ってしまうのは人間だけで、雑草は頑張らないらしい。
おかげで、自殺したり、引きこもりになったり、心の病になったりはしないわけだ。
代わりに、雑草は横に伸びたり、茎を短くしたり、根っこを長く伸ばしたりする。
そしてなんとか花を咲かせようとする。
雑草は花を咲かせて、種を残すという大切なことを忘れはしません。大切なことをあきらめることもありません。だからこそ、どんなに踏まれても、必ず花を咲かせて、種を残すのです。「踏まれても踏まれても大切なことを見失わない」これこそが、本当の雑草魂なのです。
人間はついまわりの目を気にしてしまって、踏まれても踏まれても立ち上がろうとしてしまう。
それに雑草は、個性を出さなきゃとか、進化しなきゃなどと思ったりもしない。
与えられた環境で生き抜くために自然と多様性が生まれて、必要に迫られて進化していくだけだ。
ただ、これらの生物(ライオンとか)はどれも絶滅が心配されている生き物ばかりです。強そうな猛獣たちは、弱い生き物をエサにして生きています。これらの猛獣が一〇〇匹のネズミを食べているとします。その場合、ネズミが五〇匹に減ってしまえば、猛獣たちはエサがなくて死んでしまうのです。しかし、ネズミは五〇匹に減っても、五〇匹で生きていくことができます。
自然界は弱肉強食の世界だけれど、競争や戦いに強い者が勝つとは限らない。
これはとても示唆に富んだ話で、人間界においては寝そべり続で草食男子な自分のような人間でも、この無理ゲー社会をサバイバルできるのではないかという勇気を与えてくれる。
【プロフィール】
年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。
のんびり暮らすライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ!
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトル飲みでプロテイン&メガビタミン
・電子レンジの時短料理で自炊中
・服は制服化&コンフォート命!
・断捨離後、ミニマリストに
・歴史と地理とニュースの社会科好き!