今時のミュージシャン・アーティストにとってはメジャーデビューするよりも自分の居場所を見つける方が優先順位高い。
ギター少女マオと親友でボーカルのミステリアス美少女ヨキコ。
ヨキコが参加してからバンド「アルタゴ」は人気急上昇となるが意外な結末を迎える。
いよいよ最終巻――。
この作者らしく、テンション低めでゆるゆると続きあっさりと終わった。
それがとても今っぽい。
バンドもの漫画すべてが武道館を目指してるわけでもないし、バンド内恋愛でもめてるわけでもないのだ。
個人的には、取り壊しが決まってる民家を安く借りて、バンドの活動ベースにするエピソードが好きだった。
壁を好き勝手な色で塗ったり、やってくる黒猫にエサをやったり……。
例えば大坂なおみさんのように、世界ランキング1位になって、年に何十億円も稼いで、BLM問題で社会的メッセージを発信して注目されたりしても、記者会見が苦痛でうつ病になったりする。
偉業を達成することと、自分の居場所を見つけて心地良く暮らしていくことは違うのだ。
主人公のマオたちは「いきものがかり」のようなメジャーにはならないだろうけど、しぶとく「イバラの道をいき」、大好きな音楽に関わって生き残っていくのだろう。
それにしても、この作者は、元気な女の子とヘタレ男子を描くのが上手い。
こちらの作品もそう――。
ゆるゆると、本当にゆるゆると連載が続いて完結するまで15年以上かかってた。
ほんとこの作者らしい――。
ファンとしては早く次を読みたいけど、マイペースで描き続けて欲しいとも思う。
ともかく、新作に期待!
【プロフィール】
年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。
のんびり暮らすライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ!
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトル飲みでプロテイン&メガビタミン
・電子レンジの時短料理で自炊中
・服は制服化&コンフォート命!
・断捨離後、ミニマリストに
・歴史と地理とニュースの社会科好き!