らくだのライフハック

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【陰陽師 水龍ノ巻】コロナ下で読む異色の短編「秘帖・陰陽師 赤死病の仮面」は背中がぞくりと

 

陰陽師の最新巻――。

安倍晴明源博雅蘆屋道満に兄弟子賀茂保憲、虫愛づる姫君の露子姫までお馴染みのメンバーが登場する。

 

けれども、今回は収録されてるなかで異色の短編「秘帖・陰陽師 赤死病の仮面」を紹介したい。

なにしろ、いつものメンバーが一人も出て来ない。

完全なスピンオフ作品だ。

 

主人公は満長(「みちなが」と読ませる)。

時の権力者、藤原道長がモデルなのは間違いない。

「赤舞瘡(あかぼうそう)」という伝染病で死に絶えいく都と権力者を描いている。

新型コロナウイルスが感染爆発している時に読むと臨場感マシマシだ。

 

人は疱瘡のような赤いぶつぶつが顔に出来て、あまりのかゆさに顔をかきむしるのだが、かきむしる様が踊るように見える。

満長は広大な屋敷にこもり、さらには奥の部屋(シェルター)にこもって病にかからぬよう努める。

ワクチンがない時代には他にできることがないのだ。

(ワクチンがある時代なのに、現状、STAYHOMEするしかない現代もどうかと思うが……)

 

人が死に絶えていく様。

静寂があたりを押し包んでいく様子。

人がいなくなった風景がとても寂しく美しく見えるエピソードが胸を打つ。

 

最後、一人生き残った?  満長がシェルターから外へ出て行く理由が自分の糞便のにおいに耐えられなくなったからというのはリアリティーを感じる。

現代の自分も水洗トイレが故障してしまったらSTAYHOMEも不可能だ。

想定してなかったな。

 

安倍晴明源博雅も出てこない「秘帖・陰陽師」。

作者も今しか書こうとは思わなかったろうし、自分も今だからこそエモく読むことができた。

イムリーな読書だった。

 

作者のあとがきによれば、この短編はエドガー・アラン・ポーの短編「赤き死の仮面(赤死病の仮面)」にインスパイアされて書いたものだそう。

「赤き死の仮面」は伝染病が流行る中、時の王と一部の臣下が城砦の奥にこもり饗宴にふける物語。

検索してみたら、Kindle unlimited 読み放題で読むことが出来る。

「ペスト王」も収録されていてタイムリーな一冊だと思っていたら、2020年11月に刊行されてた。

コロナ下で編まれた一冊だ。

いま、我々は、古典ホラーになりそうな状況を生きているのだなぁ。

さっそくダウンロード。

次に読むのはこれだ。

 

それにしても、時の権力者って、現代のどこぞの政治家と似たようなことやってんな。

昔も今も、人間のやることって、たいして変わらない。

庶民に出来ることも……。

 

 

【プロフィール】

 

年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。

 

 

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