家事や食事について取り組んできた勝間さん。
今度のテーマは「不老長寿」だ。
人生100年時代、老後2,000万円問題もかなり身近なものとなった。
この問題を著者お得意のフレームワークで体系化して、もやもやをすっきりと言語化してくれてる。
長生きリスクは、①身体的(健康的)リスク、②金銭的リスク、③社会的リスク、の3点と集約化して、それぞれの解決法まで提示されると、とてもクリアな気分。
よく見えない前方が開けたような――。
そして、容赦ない現実についても、はっきりと書いてくれている。
まず、本書では何度も述べていますが、根本的に理解しなければいけないことは何かというと、私たちは死が恐ろしいということです。そして、死ぬのが恐ろしいために、死を連想させるものはすべて嫌いなのです。
目の前で自分よりも歳を取っていて、みるからに老けている人がいるのは、それだけで死を連想させるため、すぐに避けたい状況なのです。
なるほど、このように言語化してもらえれば、なんで若者が高齢者を避けたがるのか納得できる。
目からウロコだ。
具体例として、著者の好きなゴルフで分かりやすく示してくれてもいる。
ゴルフ仲間でも、高齢者とラウンドしたがらないのは現実的な側面で、理由の一つとして、先ほど引用した「死を連想する」に加えて、高齢者のマナーの悪さが挙げられている。
ティーグラウンドの横で立ち小便をしてしまうお年寄りのエピソードは、本人に悪気がないだけに衝撃的だ。
しかし、本書を通じて気づいてしまうのは、3つのリスクを避けるためにも、魅力的なお年寄りになるためにも、一番大切なのは、「一生、仕事を続けること」であることだ。
実際、勝間さんは、早期リタイアも「FIRE(経済的独立&早期退職)」も切って捨ててる。
ナマケモノの自分としては、確かにそうなんだけど、と思いつつ、怖じ気づいてしまう。
う~む。
【プロフィール】
年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。
のんびり暮らすライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ!
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトル飲みでプロテイン&メガビタミン
・電子レンジの時短料理で自炊中
・服は制服化&コンフォート命!
・断捨離後、ミニマリストに
・歴史と地理とニュースの社会科好き!
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法