仕事は最小限、特別遊びもしないし消費もしない、結婚もしないので子供も作らないし、積極的に人とも交わらない、超個人主義。
東京の次にオリンピックを控え、トランプ退場の後、世界をリードしようとしている中国の若者の間で、こんなムーブメントが起こっているとは――。
国はものすごい勢いで成長中だけど、あまりの競争の激しさについていけない、ついていきたくない若者たちが出てきたのだろう。
「猫のように丸くなって暮らしたい」てタイトルのブログをやってるぐらいなので、自分も大いにシンパシーを感じている。
いや、はっきり言って、今の自分のライフスタイルは「寝そべり族」そのものだ。
違いといえば、かろうじて社会人、サラリーマン生活を送ってるぐらいのもので、仕事以外は引きこもって寝てばかりいる。
ロングスリーパーなこともあるけど、娯楽といえば、せいぜい本を読んだり漫画を読んだりスマホをいじったりすることぐらい。
オフのほとんどはベッドで寝転んで過ごしている。
正直、こんなことではいけない、とさえ思わなくなってきている。
心の病にならずに毎日をやり過ごすことで精一杯だ。
これまで、そんな自分を正当化しようとするために理論武装を試みたこともあった。
だいぶ前、「スローライフ」や「LOHAS」や「ていねいな暮らし」がパワーワードだったこともあったけど、この頃はほとんど聞かなくなった。
だから勝間和代さんが「スローライフ」をタイトルに織りこんだ本を出版した時には嬉しかったものだ。
元「日本一のニート」であるphaさんの著作にも勇気づけられた。
堂々と「ダルい」って言ってもいいんだ、と。
ただ、phaさんは、コミュ力の高いニートで、シェアハウスなど共同生活を送れる人なのが、自分との大きな違いだった。
これは「山奥ニート」にも同じことが言える。
こういうライフスタイルに憧れはするけど、自分にはできないと諦める人間が数多くいることだろう。
自分のように――。
その点、「隠居」の大原さんは、あまり極端に走らず、ほどほどに世間をサボってる感じが良かった。
自分のライフスタイルに固執することもなく、今は海外へ移住誰されている。
この後、どんなふうに変化していくのか、興味深い人だ。
ゆっくりと生活する、減速して生きる「ダウンシフターズ」ってワードもあったけど、こちらは残念ながら定着しなかったようだ。
「寝そべり族」「躺平(タンピン)」よりかは「ダウンシフターズ」の方が、言葉の響きはかっこいいのだが……。
新型コロナウイルスでパンデミックになって、世界中がニューノーマルだ、新しい生活様式だと騒いでいるけど、感染がおさまれば、また元のようにアクティブに生きようと身構えてる人が日本には多い。
リモートワークも定着しなかったし。
経済を回していくことも確かに大切なんだけど、命あってのモノダネだということは身にしみたんだし、これ以上、自殺者や引きこもりや心の病の人が増えるのも困るので、もう少し、ユルいライフスタイルを志向する人間、つまりは自分のようなナマケモノが増えたり、過ごしやすい世の中になっても良いと思うのだが……。
【プロフィール】
年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。
のんびり暮らすライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ!
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトル飲みでプロテイン&メガビタミン
・電子レンジの時短料理で自炊中
・服は制服化&コンフォート命!
・断捨離後、ミニマリストに
・歴史と地理とニュースの社会科好き!
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法