なぜか擬似家族の漫画が大好きだ。
たとえば、これ。
一人暮らしの女性作家、希夏帆の所へ、恋人が2人の少年(中二と5歳)を連れて来て四人の同居生活が始まる――。
最近、第2巻を読んだ。
年越しのおせち料理で、メニューを何にするか、何を買ってすますか、何を手作りするか、世間話しながらなんとなく決まっていくシーンがとても印象的。
そうか、ハムって、おせちのメニューになるのか……。
おせちと同じくお雑煮が日本各地で違うのは知っていたけど、年越しそばを食べるタイミングがまちまちだってのは考えたことなかったなぁ。
普通に12月31日の晩飯に食べていたけど――。
年越しそばとか、おせちとか、お雑煮とか、何気ない日常を繰り返していくことで家族になっていくんだな。
最新巻はこちら。まだ未読なので楽しみ。
同じく一人暮らしの女性作家、高代槙生(35)が、亡くなった姉の娘(15)を引き取るのがこちら――。
今なら第一巻はKindle unlimited 読み放題で読める。
槙生はコミ症で引きこもりでかなりの偏屈者。
おまけに正義感がやたらと強い。
そして本人もそれを痛いほど自覚しているので、年下の女の子との同居は、おっかなびっくりの生活になる。
おまけに、薄っぺらい正論を振りかざしてくる世間とのバトルに消耗するハメになる。
これは子供を通して社会生活不適合者が世間と格闘する物語でもある。
作者が食いしん坊だからか、時々、料理ネタ・自炊レシピが混ざるのが楽しい。
槙生の親友の秘伝のタレで餃子を食べる(もちろん手作り)エピソードが好きだ。
タレ、美味そうだし。
分量が適当だ、と最初から宣言してるのも微笑ましい。
最新巻はこちら――。
次に紹介するのは、うって変わってシングルファザー同士の同居物語。
この組み合わせ、最初見た時はとても珍しく感じた。
特に LGBTでもないのが、かえって新鮮。
この漫画はタイトルに「ご飯」って入ってるように、家族のぶつかり合いもなくはないけど、それよりもクッキングパパの方がメイン。
強面でよくヤクザと間違われる親父が料理得意というギャップがおもしろい。
料理も本格的で、しょっちゅう料理教室で教わったりする。
なので、ちょっと真似できそうにもないレシピばかりなのが残念。
最終巻はこちら――。
スピンオフで酒のサカナがメインのシリーズもある。
最後は少年ジャンプ系――。
スパイの父親、殺し屋の母親、超能力者の娘という組み合わせはすさまじい。
みんな赤の他人同士だけど、ある任務のために家族というチームを組む。
それぞれ優秀な能力の持ち主だが、その能力でピンチを乗りこえるどころか、かえって裏目ってしまうのがコミカルで楽しい。
なかでも子役(?)のアーニャは、無邪気でもなく、けなげでもなく、すっとぼけた性格で、今までになかった子供キャラだ。
今ならアプリで43話まで無料で読める。
こんな面白い漫画が無料で読めるんだからジャンプも太っ腹だ。
こうしてみると、どうも家族で食事をするシーンに弱いようだ。
実際、擬似家族の漫画には食事のシーンがよく出てくるし。
家族って、単純に考えると、いつも一緒に話をしながら食事をするメンバーを指すのかもしれない。
いくら本当に血が繋がっていても、一緒に食事をしないのはもう家族ではないし、たとえ一緒に食事をしていても全く会話がないようでは家族も崩壊している。
新型コロナウイルスのために、誰かと食事をするということ自体がリスクを伴う反社会的な行為になってしまうようになってしまった。
感染しても構わない、と思える人とだけ食事をする時代。
だからこそ余計にそう思うのかもしれない。
【プロフィール】
年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。
のんびり暮らすライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ!
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトル飲みでプロテイン&メガビタミン
・電子レンジの時短料理で自炊中
・服は制服化&コンフォート命!
・断捨離後、ミニマリストに
・歴史と地理とニュースの社会科好き!
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・沈没バックパッカー(外こもり?!)