このコミックエッセイ、あまたの育児本の中ではベストワンじゃなかろうか。
理系で研究者なオタク気質の旦那がイクメンを目指すとこうなるのだ――。
IT系研究開発の専門の理系男子から見ると、我が子も研究対象の一環となる。
育児は奥さんと「互換性」を持たせて「冗長システム」を構築するもの。
2ch で情報収集した育児方法は妻の母力さえ圧倒する。
ドライヤーのゴーって音は胎内の音に似てるから寝かしつけに効くとか、授乳の時に抱っこで手首が痛い時は「添え乳」すれば良いとか。
その一方で、母乳ばかりでミルクあげてないと「そーゆー互換性のないことはしないで下さいッ!」とキレるし、子供の遊びに付き合って頑張りすぎると文字通りフリーズして動けなくなる。
まぁ、多少調子っぱずれのところはあるけれど、これだけ熱心に家事や育児に取り組んでくれたら奥さんも本望ではあるまいか。
漫画家の奥さんも人見知りでママ友がいない人。
おっぱいと同等のサービスを研究開発する、と宣言する旦那。
得難いパートナーには違いない。
旦那さんはイメージ的に逃げ恥に出てたヒラマサさんをパワフリャにした感じ。
育休も半年スルッと取得してるし。
そう言えば逃げ恥続編もこれで完結。
子供を出産するというのは同じく大変なようで、「泣きたいのはこっちですよ!」と言いながら地に伏すヒラマサさんと、同時に天を仰いで泣くミクリさん二人のシーンが印象的。
PK 外したのか(笑)。
どちらの作品もエンタメとして十分面白いけど、ちゃんと育児の参考になるところもすごい。
「理系脳で見た育児」の漫画化は、男脳での育児の言語化みたいなところがあって、「子供の予防接種=セキュリティソフトの更新」ネタは思わずか目からウロコが落ちた。
今時の子供ってものすごく複雑なスケジュールでたくさんの予防接種をするんだよね。
こういう言い方してくれると実感出来る。
読んだ後、育児中の親や子供連れの人たちに、今よりもう少し優しくなれそうな気がした。
最後に、この理系クン、シリーズになってるので他のもリンク張っときます。
図書館で借りられるので全部借りて読んでみるつもり。
【プロフィール】
年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。
のんびり暮らすライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ!
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトル飲みでプロテイン&メガビタミン
・電子レンジの時短料理で自炊中
・服は制服化&コンフォート命!
・断捨離後、ミニマリストに
・歴史と地理とニュースの社会科好き!
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・沈没バックパッカー(外こもり?!)