今回読んだコミックエッセイは舞台の追っかけがテーマ――。
現在、Kindle unlimited 読み放題で読むことができる。
自分自身、宅配コミックレンタルサービスで一週間に50冊のペースで漫画を読む漫画オタクだけど、舞台オタクとなると、また随分と様子が違うようで、まるで異人種を見るような気さえする。
これは作品の中でも言われてるように、舞台で演じてるとは言え対象が生身の人間だからだ。
「2.5次元沼」と言われるわけだ。
あの手この手でチケットを取り、日本中どこにでも駆けつけ、会場ではグッズを買い占める。
舞台を見て「推し」が出てくれば「神が降臨した」とのたまう。
自分の席の近くを通れば失神してしまいそうな勢いだ。
中にはお客さんに俳優が「壁ドン」してくれる演出もあるそうな。
いったい、どうなってしまうんだろう?
最近、「推し、燃ゆ」てタイトルの本が芥川賞を取ったけれど、推されるよりも、むしろ推す方がよっぽど燃えている。
こっちの方がよっぽど「炎上」してる。
驚いたのは、応援うちわの専門店というものが存在することだ。
もちろん強者は自作する。
どっちにしても想定外。
なんだかな。でも幸せそうだ。本当に幸せそう。
実際、彼女達は、平日に会社で嫌なことがあっても「推し」のことを思いながら乗り越えていける。
それどころかチケット戦争を勝ち抜くために「徳を積む」のだ。
神社を参拝し、道端のゴミを拾い、電車ではお年寄りに席を譲り、迷子の人には道案内を買って出て、レジではお礼を言うのも忘れない。
これだけのことをやってもチケット戦争では負け戦になることがほとんどのようだけど、彼女たちは徳を積み続ける。
ここまでくると宗教だ。
だから彼女達は、推しは「尊い」と言うけれど、むしろ彼女たちの方がよっぽど「尊い」のではなかろうか。
ともかくそのパワフルさには圧倒される。
このまま漫然と生きていて良いのだろうか、とさえ思ってしまう(笑)。
ところで、コミックエッセイだけでなく、こうした追っかけをテーマにしたエンタメ作品もある。
こちらも面白かった。
この作品、ベストセラーだった先行作品のスピンオフ。
なんでまた、わざわざこのテーマを有名作品のスピンオフとして世に出したんだろう、大人の事情?
ま、それはともかく、作品に出てくる追っかけ達のエネルギーには圧倒された。
人間、何か追いかけるものがあった方が幸せになれるのかもしれない。
【プロフィール】
年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。
のんびり暮らすライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ!
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトル飲みでプロテイン&メガビタミン
・電子レンジの時短料理で自炊中
・服は制服化&コンフォート命!
・断捨離後、ミニマリストに
・歴史と地理とニュースの社会科好き!