日曜日の昼下がり、シリーズ最終巻を読み終えた――。
最終巻は作者が急逝してしまったので未完で終わってしまっている。
舞台が尾張名古屋なので、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、英雄3代の話だったので、最後まで読めなかったのは残念だ。
それでも全43巻を読み通すことができたという喜びの方が大きい。
このシリーズ、図書館の文庫本の棚にズラリと並んでいて、いつかは読んでみたいと思っていたけれど、いつまでたっても手に取ることはなく、このまま読まずに終わってしまうんだろうなと半ば諦めていたものだ。
チャレンジすることになったのは、電子書籍の読み上げ機能のおかげだ。
自分の場合、Kindle 電子書籍を、Android スマホのtalkback 機能を使って読み上げさせて聞いていた。
朝と晩に食事の準備をしたり、食べたりしながら聞くことが多かった。
あと洗濯や掃除などの家事をしたり、スーパーへ買い物に行くのに歩いている時など。
このシリーズを全部普通に読もうとしていたら、おそらく途中で挫折していたのではないだろうか。
と言っても全43巻を一気に聞きとおすことはさすがにしんどかったので、街道をゆくシリーズを一冊聞いたら、何か別の一冊を聞いて、またシリーズを一冊聞くと言うように、交互に聞いていた。
最初の一冊を聞いてから最終巻を聞き終えるまで、およそ一年ぐらいかかっただろうか。
司馬遼太郎さんの語り口は雑談を聞いているようで、話題も目の前の光景から知り合いの話に移っていきなり歴史上の人物の話に飛ぶと言ったようにとりとめがなくて、親戚の物知りのおじさんの世間話を聞いているようで心地よかった。
このシリーズは「本を聞く」行為と相性が良かったように思う。
全巻まとめ買いというのは経済的にも勇気のいることだったけれど、読み終えてみると十分にリーズナブルだった。
自分の場合、大体週に2冊のペースで本を「聞いている」。
1年間でちょうど100冊。
1冊当たり1000円とすると、1年間に10万円、1月あたり9000円となる。
まあ1万円も見とけば十分。
スマホの代金と大して変わらない。
月1万円が高いか安いかは人によるけど、自分の場合は十分に元が取れた。
このシリーズを読み通すことができて、ちょっと自信がついたので、今後も、今まで読んだことがなかったロングシリーズに取り組んでいきたいと思う。
例えばこちら――。
やっぱり歴史ものを選んでいきたい。
あと中国史も――。
塩野七生さんも北方謙三さんも、他にロングシリーズがたくさんあるので全部読み終えるのはいつになることやら。
さらに村上春樹ファンとしては、「カラ兄」にも挑戦してみたい。
村上春樹ファンの間では「カラマーゾフの兄弟」を読了することが一種のステータスで、昔は読み終えたと申請すると、春樹さんからコードネームがもらえたりしていたのだった。
読んでみたい本が山ほどある。
これからも電子書籍の読み上げ機能を使って、楽してたくさんの本を聞いていきたい。
【プロフィール】
面倒なこと、嫌いなこと、やりたくないことから脱出するライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ。
Kindle読み上げで本を聴き、宅配レンタルコミック&図書館で漫画を読む生活。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・調理は電子レンジがメイン。
・服は制服化済み。コンフォート命!
・住まいは断捨離してミニマリストへ(団地へ引っ越す?!)
・歴史と地理とニュースの社会科好き!
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・沈没バックパッカー(外こもり?!)