不思議な漫画を読んだ――。
カテゴリで見れば、擬人化鉄道漫画になるのかな?
この「終電ちゃん」はどの路線にもいる。
ほぼ二頭身で妖精なのか、妖怪なのか、よく分からない。
特に説明もない。
でも乗客は当たり前のように受けとめている。
中央線の終電ちゃんは姉御肌で時々おかん。
駆け込み乗車を叱り、酔っぱらいにカツを入れ、何とか終電に客を乗せて運んでいく。
なぜか乗客のフルネームを知っていて、下の名前で呼びつける。
いい年をした大人たちが、親から叱られてるような気分になって言うことを聞いてしまう。
だからなのか、終電ちゃんファンは多い。
日本全国の終電ちゃんを取材しているライターやカメラマン、いつも終電を使ってる社畜気味のカップル、新幹線の運転士を目指す女子などなど――。
各路線の終電ちゃんのキャラクターもよく考えられている。
関東ローカルな話になってしまうけど、日本一接続の多い山手線はいつも忙しくてカリカリしてるし、小田急線はのんびりしている。
自分がよく使う常磐線はヤンキー入ってるし(笑)、ゆりかもめはアート気質だ。
ちなみに家の最寄り駅を走る路線はついに出てこなかった。
ローカル過ぎたようだ……。
2020年は新型コロナウイルスの影響で中止になってしまったけれど、例年、大晦日は終夜運転なので終電ちゃんの出番は無い。
なので、オフになった終電ちゃん達が集まって飲み会をしたりもする。
う~ん。なんかリアル。
南武線の終電ちゃんは終夜運転がないため参加できないってのが、またリアルで笑った。
それにしても、日本は鉄道ダイヤの正確さは世界一で、このことに鉄道関係者は誇りを持っているだろうけど、こと終電に限っては判断が難しくなる。
単に時間通りで運行してしまえば、終電に乗り遅れてタクシーにもあぶれて泊まるところも見つからない難民があふれてしまうからだ。
雪の日、台風の日などにそうなったら目も当てられない。
ここに終電の難しさがあり、終電ちゃんの存在意義があるのだろう。
鉄道ファンでも、そうでない人でも楽しめる。
終電に乗ったときだけに感じる、他の乗客との妙な連帯感、久々に味わってみたくなった。
最終巻は9巻――。
【プロフィール】
面倒なこと、嫌いなこと、やりたくないことから脱出するライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ。
Kindle読み上げで本を聴き、宅配レンタルコミック&図書館で漫画を読む生活。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・調理は電子レンジがメイン。
・服は制服化済み。コンフォート命!
・住まいは断捨離してミニマリストへ(団地へ引っ越す?!)
・歴史と地理とニュースの社会科好き!
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法