衝撃の問題作、第二弾――。
第一巻で「経済より命の方が重い」と大胆な発言をした作者だが、ゴーマンな過激さは衰えてない。
新型コロナウイルスは、他のウイルスや他の死因と比べて特別恐ろしいわけでもないし(毎年風呂で溺れる人は約5,000人)、マスコミが煽る「パンデミック」ならぬ「インフォデミック」であり、飲食店には深い同情を寄せ、マスクなど無意味! と断言する。
漫画には専門家へのインタビューや専門家との対談も掲載されていて作者の主張を裏付ける内容。
正直、新型コロナについては、様々な専門家が色々な発言をしていて、自分などは、もう何が正しいのか良く分からなくなっている。
「コロナ論 2」を読んでますます混乱してきた(笑)。
それでも、約一年間のコロナ騒動を経て、政治家や都道府県知事がいかに場当たり的なのかとか、マスコミはいつも肝心なことは報道せず無難なことを煽ってばかりいるとか、そんなことを肌で感じられるようになってきた。
前回の緊急事態宣言の時期には死亡者数を全くと言っていいほど公表しなかったし、今回の緊急事態宣言時には入国者数についてさっぱり取り上げられることがない。
インフォデミックと言われてもしかたない。
だから多少の暴言はあっても読者は「ゴーマニズム宣言」を読み続けるのだろう。
実際、マスクの効用についても、最初は無意味とか、布マスクは意味がないなどの説が多かった気がするけど、周りがみなマスクを着用するようになると、感染を防ぐというよりは皆がやっているから、とマスクをつけるようになった。
最近だとウレタンマスクは効果がない、などの説もあるようだし。
ちなみに、「コロナ論 2」は、まえがき・あとがきが10月に書かれており、12月に出版された。
11月から第三波が始まり、1月現在、緊急事態宣言がでた。
微妙な時期に描かれ、出版されている。
おそらく作者の論調では、意味のない検査をして軽症患者を増やしたために重傷患者に手が回らない医療崩壊が起こっている、てことになるだろうか。
この説が正しいのかどうかは、コロナが治まって検証されたときに分かるだろう。
最終章では、ウイルスの概要や歴史についてまとめてくれており、非常に分かりやすかった。
ゴーマンな物言いばかりが目立ってしまうが、専門家が言ってる難しいことをちゃんと分かりやすく漫画で解説してくれているのだ。
渡り鳥の変化がウイルスにどのような影響を与えているかの話も面白かった。
専門家の言ってることでもおかしなところがある、「王様は裸だ!」と声を上げてくれてもいる。
これがゴーマニズム宣言の大きな役割なのだろう。
この役割を果たしてくれてる限り、やっぱりゴー宣は読み続けてしまうのだ。
【プロフィール】
面倒なこと、嫌いなこと、やりたくないことから脱出するライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ。
Kindle読み上げで本を聴き、宅配レンタルコミック&図書館で漫画を読む生活。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・調理は電子レンジがメイン。
・服は制服化済み。コンフォート命!
・住まいは断捨離してミニマリストへ(団地へ引っ越す?!)
・歴史と地理とニュースの社会科好き!
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法