もともと歴史もの、日本史ものが好きでいろいろ読んできた。
その後、世界史にも興味を持つようになってきて、 その流れで池上彰さんの現代史やニュースものも読むよう
になり、ついでに「地理」も面白そうだと思うようになってきた。社会科つながり?
で、始めて読んだ地理本がこちらだった。
読んでみた結果、始めて読んだのがこの本で良かったな、と思った。
同時に、ガチで地理を勉強したいと思った人には肩すかしになるのかもな、とも思った。
ある意味、異色の地理本だ、
そもそも、地理の本ではなく、地理思考の本なのだ。
地理とは「昔こうなっていた」が「現代はこうなっている」ということを論理的に説明する学問です。
ガチ地理勢が一番とまどうのが、この本が文字ばかりで地図や表やグラフがやたらと少ないことではなかろうか。
けれども自分にとってはそれが良かった。とくに電子書籍をAndroidスマホで読み上げさせて聴いているので、なおさら良かった。
図や表が多い地理本は、読みあげ不可の場合が多いんである。
もう一つ自分にとって良かったのは、作者はもともと地理の専門家ではなく、大学では歴史専攻だったこと、そして職業はテレビのプロデューサーだったことだ。
話を聴いていると、なんだか歴史の講義を聴いているように錯覚してまうぐらいに歴史系の話が多いのだが、もともと歴史好きの自分にはそれがかえって良かった。
バラエティ番組を手掛けていただけあって、おもしろおかしく話してもくれる。
ちなみに、じつを言うと、世界史に興味を持ち始めたときに、この著者の世界史本を読んで、その面白さから世界史に目覚めたことがあるのだ。
この本を読んで、なんでイランのような小国がアメリカのような大国に正面から立ち向かっていくんだろうって疑問が解けた気がした。
なるほどと思うような歴史的な経緯があったのだ。
興味をもった人は読んでみてほしい。
学問をくわしく説明してくれる本は数多くあっても、面白さを教えてくれる本は少ない。
そういう意味では貴重な存在だ。
ちなみに、今回この作者の地理本を読んでみて一番衝撃的だったのは人口についての話だった。
太平洋戦争の敗戦国・日本が高度経済成長を経て発展し、世界で2番目の経済大国でいられた理由が、実は自分たちの優秀さでも国民性でもなく、「ただ人口が多かったから」というシンプルな事実。
なんか身もふたもない意見だが納得できる。
確か社会派ブロガーのちきりんさんも似たようなこと
を言っていた。
この話を聴いて、世界の見方がちょっと変わった。
おおげさかもしれないけど、本当に。
世界の人口が多い国を見ると、一位の中国と二位のインドがダントツ、13億と12億、 三位がアメ リカ。四位がインドネシア。
インドネシアは大雑把にいうと日本の倍くらい。しかも若い国でこれ から増えていく。
その他、パキスタンブラジル、ナイジェリアなどが一億人越え、フィリピンベトナムも多い。
単純に、これからはアジアの時代なのかもなあ、と強く感じた。
なんだか日本って、アジア、特に東南アジアを見下しているような気がするけど、そんなこと言ってる場合じゃなさそう。
そしてこのアジアの人たちやアフリカのナイジェリアの人たち、実はけっこう日本にやってきている。
日常生活でも仕事関係でもちらほら出くわしている。
機会があればこちらから話しかけてみようかな、などとコミュ症の自分でさえ、そう思った。
自分のような人間にさえそう思わせた地理的思考、なんか凄いぞ!
日本史から世界史、現代史にニュース、そして地理。
興味が広がっていくのは何となく楽しい。
これからは「大人の社会科」を追求するか。
なんにしろ、歴史や地理の面白さを教えてくれた作者の角田さんに感謝 !
最後に、次に読む地理本。もう買ってしまった。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
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