今回読んだ漫画のテーマは何と「俳句」。
この作品を知ったときには、正直シルバーコミックもここまで来たのか、と感慨深かった。
シルバーコミックの先行作品と言えば超有名なこの作品があるが、最新刊は何と63巻となっている。人気あるな~。
今時のティーンズはゲームすらしないらしいが(何やってんだろ?)、漫画などは老人のものとなりつつあるのかな。
ああ少子高齢化。
それはともかくこの俳句漫画、シルバーコミックだけれど、さらに二ッチなところを突いている。
なにしろ主人公は50代 独身男性。
会社で窓際。広報部で宣伝部時代の過去の栄光を振りかざして若手にウザがられている。
この主人公がたまたま飲み屋で知り合った俳人(美女!)に食いついて、俳句の道を突き進んでいく物語だ。
そもそもこの俳句、風流とかワビサビなものかと思っていたけれど、この漫画にも出てくるように、若い女性俳人がびっくりするほどエモい(エロい?)現代俳句を詠んでいたりする。
古くて新しいジャンルなのかもしれない。
この俳句業界、俳句結社とか、句会とか、いったいどんなことをやっているんだろ? と思っていたけれ ど、この漫画を読んで、こんな感じなのか~と知ることが出来た。
句会など、自分が作った俳句を集まった人全員が見て批評されるわけで、メンタルがチキンな自分にはとても耐えられそうもないけど、この漫画で描かれたように、さまざま意見を取り入れながら俳句表現がくっきりとピンポイントになっていく有様はなかなかダイナミックだった。
何人かで出かける「吟行」をして、その日のうちに俳句を詠み合うのも楽しそうだ。
もちろん結社によっては微妙に性格が違っていたり、ライバル意識があったり、後継者問題があったりするけれど、そうしたこともひっくるめて主人公は俳句をたしなんでいくのだ。
特別に何か俳句で賞を取ったり、仕事で俳句を使って一発逆転があったりするわけでもないけれど、くたびれ気味のオッサンが俳句を通じて元気取り戻しいく。
そうこの漫画はオッサンのリボーン、自己再生の物語なのだ。
こちらは最終巻――。
最後に、この漫画を読むきっかけは原作が「有間しのぶ」さんだからだった。
有間さんは「その女、ジルバ」で賞をゲットしたバリバリの漫画家なのだが、今回は原作者として参戦している。
漫画家が原作をやるケースはちらほら見かけてて、なんで自分で描かないんだろう? と不思議に思ったりもしたけれど、アイディアが次々と浮かんで筆が追い付かないタイプだったり、年を取って作画がシンドくなった人たちが原作者として面白い漫画を産みだしてくれるのな ら、おおいに喜ぶべきことだ。
次回作に期待したい。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
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