今回読んだのはまたまたグルメ漫画。「お取り寄せ」がテーマだ――。
主人公は社畜気味のシステムエンジニア。かなりブラックな会社のようで仕事は連徹当たり前なのだが、社員同士の仲は良いのであまり悲壮感は感じられない。
もっとも主人公の飯田君はコミュ障気味で、ほとんど会社では人と交流しない。
一人でフジロックに行ったりもする。おひとりさま、絶賛満喫中だ。
そんな飯田君の唯一といっていい楽しみは「お取り寄せ」。
毎週水曜日はノー残業を死守。
ダッシュで帰宅して宅配便を受け取り、一人お取り寄せグルメを楽しむ。
お取り寄せはそのまま食べても十分に美味いけど、飯田君は自分なりにアレンジしてオレオリ(オレ・オリジナル)なメニューまでも楽しんでしまう。
確かに、ラーメン屋を通じてすっかり当たり前になってしまったけど、「ちょい足し」や「味変」は楽しいよね。
この漫画で紹介されているお取り寄せは全て実際にネットで注文できる。
ついついポチってしまいたくなる。
特にタイアップ企画でも無さそうなのだが、この手の漫画って伸び代がありそうだ。
特に新型コロナウイルス以来、外食が厳しい状態になっているのでお取り寄せ商品の売れ行きは伸びてるだろうし。
ちなみに自分の場合は某「温泉湯豆腐」がツボだった。
温泉の水で湯豆腐にするせいか、豆腐がとろけて、とろっとろの鍋になるのだ。
もはや豆ではない。濃くてクリーミィーな何か。
さて、飯田君もいつまでもおひとりさまグルメを楽しんでいるわけではない。
男にフラれると荒らしに来る姉や放浪癖のある爺さまや空気は読めないけど基本いい奴(特撮サークルのマブダチ)などに囲まれて、けっこう振り回されて生きている。
「お取り寄せ」がきっかけとなって会社の同僚たちとも細々と交流するようになり、BBQでは圧倒的なアウェイだった飯田君も、職場のバーベキューを主催し「マンガ肉」をふるまったりするようになっていく。
そんな飯田君も、元々は人づきあいが苦手で週一のグルメを楽しみに暮らしていた草食男子。
ヒロインはおろか、人付き合いもろくにしない。
およそ漫画の主人公には不向きなのだが、なんだか共感してしまう。こんな主人公が出てきたのもみんな人づきあいに疲れてきているからなのか。
そんな風に思ってしまった。
しかし飯田君はイジられやすい性格のようで、暑苦しいが基本いい人の上司や反抗期の息子に悩む派遣のオバサンやオタサーの姫や一見リア充だけど腹黒の後輩や KYオタクの後輩女性など濃ゆいメンツにからまれる。
本人は嫌がっているのだが、人のほうから寄ってきてくれるのだから案外幸せな、得な人間かもしれない。
なんだか、つい、がんばれ、と言ってしまう飯田君。
一見、生き辛そうなんだけど、意外と得な性格の飯田君。
飯田君にあやかって、週に一回くらいは美味い飯を楽しんで、なんとか仕事をやっつけていこう。
こちらは最終巻――。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資