らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【フイチン再見!】手塚治虫や長谷川町子の前に、これほどおもしろい漫画、おもしろい作者がいたのを知らなかったとは――。

 

漫画と聞けば、少年漫画、少女漫画、青年漫画、レディースと男女問わず読んできたつもりだったけど、「フイチンさん」のようなスゴい漫画を知らなかったとは不覚だった。

 

上田としこ」さんのお名前も聞いた覚えはあるんだけどノーマークだった。 古い漫画もそれなりに読んできたつもりだったので、知らなかったことに、ちょっと落ちこむ。

 

フイチン再見!(1) (ビッグコミックス)
 

 

 

なにしろ「漫画の神様」手塚治虫よりも先輩な人なのだが、今、「フイチンさん」を見ても絵に動きがある、 躍動感があるのだ。

 

 

当時としては画期的だったのでは?

 

 

主人公が旧満州ハルピンの中国人少女なのでカンフー映画のノリも連想してしまう。なによりグローバルだ。

 

出版社もよくこの時代にこの主人公でOKを出したよなあ。

 

作者自身が旧満州のハルピン育ちだからリアリティがあったんだろうけど。

 

 

それにしても、 この作者、漫画もおもしろいが、作者自身もおもしろいというタイプ。

 

現代だと一条ゆかりセンセイみたいな人だ。

 

 

 

当時の女性は窮屈な人生のはずだけど、満州では中国人と仲良く交流し、ソ連兵が侵攻してきたときも負けずに渡り合い、日本へ引き上げたら今度はGHQの女性将校相手に「日本は負けたけど、日本の女は負けてない!」と言い放つ。とにかく痛快だ。

 

 

戦後、本格的に漫画家の道を歩んでも、夫とは上手くいかなかったり、才能ある新人漫画家におびえたり(なにしろ手塚治虫長谷川町子が後輩だ!)、それでいて後輩の面倒見が良かったり、女性漫画家のために立ち上がったりと波乱に満ちた人生を送る。

 

これだけ漫画をヒットさせ、社会的にも活躍しながら、母親、姉、弟の子まで養っているのに、文学第一の母親がいつまでたっても漫画を認めようとしないエピソードが切ない。

 

 

この漫画がきっかけとなって本家の「フイチンさん」も愛蔵版として復刻されたようだし、ぜひこちらも読んでみたい。

 

Amazonでは「現在お取扱いしておりませ ん」になっていたが、いつか読めるだろうか。

 

歴史的な資料でもあるし、図書館あたりで購入してくれないだろうか………。

 

 

 

【プロフィール】

 

夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。

 

空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。

 

 

・片道1時間の自転車通勤中

・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテインEAA&メガビタミン。

・ホットクック 1.0Lで自炊中

・服は制服化済み

・住まいは断捨離してミニマリスト

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ移行

・マンガと歴史好き 

(特に世界史へ進攻中)

 

 

これから、やりたいこと――。

・英語で読み書き

古武術介護

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・積み立て投資