漫画家と朝ごはん。ミスマッチな組み合わせだ。 でも、不規則で寝不足な漫画家 が「美味しい朝ごはんをゆったりと食べたい!と言うのは魂の叫びと思えるの だ。
それにしても、連載第一回からいきなり自腹でパリで朝食と言うのは凄まじい。 自腹で取材するコミックエッセイは多いけれど、よほどに印税収人が無ければ漫画家にとって割に合わない商売なんじゃないのか?
作者はパリだけでなく、沖縄、ハワイなど、かなりあちこちに出かけている。 もっとも、ラストのニューヨークに関しては出版社から金が出た。
このニューヨーク、作者にとっては、大ファンだった漫画「BANANA FISH」の聖地なのだ。めでたし、めでたし。
作者は編集者とタッグを組んで世界中のごはんを食べ歩いたけれど、一番美味しそうだったのは、 東京の隣、千葉県の百姓屋敷での朝ごはんだった。
築300年というクラシックな百姓屋敷での朝ごはんは、かまどで炊かれた自家米がおひつに入れられてぴかぴか。ただの卵焼きや野菜の漬物がやたらと美味くて、編集者サンはこんにゃくの美味さに絶句してしまう。「卵が卵の味がする!」と言いたくなるのも無理はない。 現代の食べ物って、 昔と比べて全体に味が薄くなってるのかもしれない。
百姓屋敷での珍しいメニューと言えば、牛の初乳を酢で固めたものがあった。 特別な名前がついてない所が素朴で良い感じ。牛が初めて出した乳は成分がとても濃いのだそうな。 これってニワトリが初めて産んだ初卵と同じ考え方だな。
百姓屋敷とは別の店だけど、ピーナッツのソフトクリームも美味そうであった。千葉、やるなあ!
他にも朝食の定番、築地や中華街や京都のお粥などはきっちり押さえている。
意外だったのは韓団の朝食のソルロンタン。 とんこつスープの牛肉版といった感じで濃厚なんだけど、なぜか味はついてない。キムチを入れたり、テーブル上の調味料で味を調えたりして食べる。もちろんご飯を投入しても良い。 かなりフリ ーダム。
韓国版の朝食って、考えてみたら、あまり聴いたこと無かった。ちょっと物珍しかった。
朝食をテーマにした漫画は他にもいくつかあって、どれもなかなか面白い。
慌ただしくて一年中寝不足気味な現代人にとって、ゆっくりと美味しい朝食をとれるというのは、一部の特権階級しか出来ないことになってるのかも。
自分も、いつまでもスマホをイジってないで、 さっさと寝て、 美味しい朝飯を食べるようにしよう。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
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