今回もグルメ漫画。作者はもはやグルメ漫画の巨匠、土山しげるさん。大食いグルメに極道グルメに野武士のグルメにさすらいのグルメときて、今回は「〆 (シメ)」のグルメだ。
主人公は文芸編集者の38歳。学生時代は柔道でならしたようだが、今は妻と子がいる単なるサラリーマン。気難しい小説家のご機嫌をとるのが仕事の中心だし、生活が不規則なせいか家族とのふれあいもほとんど無さそう。 実際、作品に妻子はいっさい出てこない。「亭主元気で留守が良い」て感じのようだ。
原稿とりや小説家の接待などをしていると気を使ってばかりで食べた気がしない。
これは接待が仕事の営業マンも似たようなものだろう。
だから〆が重要となる。
とりあえず、終わり良ければ全て良し、と思えれば、 なんとか明日もやっていけるものだ。
「〆のグルメ」は日常生活のなかで、ちょっとしたエ夫をして美味しく食べるところに交換がもてる。
柔道の学生選手権で全国優勝したとは思えない細やかさだ。
一番美味そうだったのは深夜に帰宅して、 残り物のカレーを薄く延ばして、どん兵衛(きつねうどん)にかけて食べたカレーうどん。思わずグビっとのどを鳴ら
してしまう。極道めしのように。
それにしてもマメマメしい。 自分だったら、残り物のカレーを薄く伸ばすなんてことはしただろうか? たぶんしなかったろう。 せいぜいレンチンしてそのまま投入するぐらい。 そもそも 一工夫もしないで冷や飯に冷やカレーを乗せて、そのまま食べてた気がする。これはこれで美味いけど――。
その他、コンビニおでんに塩むすびを投入したり、 コンビニで買ったプラ容器入りの蓄麦に納豆やめかぶを加えてヘルシーな〆にしたりと工夫を凝らしている。
なんだかショボく感じられるかもしれないが、それはこの作品のチープな部分に自分が感応してしまっただけで38歳の社会人らしく馴染みの店や行きつけの店でのエピソードもちゃんとある。こちらは実際に読んでみてほしい。
自分の場合、最近は8月からアルコールフリーとなっており、〆もクソもないのだが、一日の最後の食事が充実したものであれば、 その日一日はそんなに悪い一日では無かったと思える。
自分の場合はの〆のグルメの代わりに晩飯を大事にしていこう。そう思った。
最期に土山さんのグルメあれこれ――。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資