異種格闘技のバトル漫画は珍しくないけど、武器をとっての戦いがテーマと言うのはけっこう意表をつかれた。武器格闘をメインにしたバトルものって、チャンバラは別として初めて読んだ気がする――。
どうも漫画だと「素手」で戦うのがデフォルトで、武器を持った相手に素手で立ち向かうものこそあれ、武器対武器はあまり見かけない。
時代劇で宮本武蔵が出てくるやつなんかでは「鎖鎌」が登場していた記憶はあるけれど……。
ましてや主人公が使う武器は 「杖」、「杖術」だ。 護身に適した武器だと言う。 う~ん。 マニ アック。
これも宮本武蔵に出ていたなあ。宮本武蔵ものって異種武器格闘技戦だったかのか。
武器を持ち
それを使う肉体を鍛える
それが強さを求める者の自然のあり方だと俺は思うぜ
之はグレープに出て来るセンパイの台詞。まったくその通りで、 よく考えてみると相手を倒そうとすれば手近にあるもので武器になりそうなものがあれば手に取るのが普通だ。素手の格闘にこだわるのは漫画の世界ならで はのスタンダードなんだろう。
そんなこんなで、異種武器格闘技戦、おもしろく読んだ。
次々といろんな武器が出てきて、格闘の前に武器の解説があるのがパターン。鎖鎌のように ホントに実践で使えるのか? て武器もあったけど、 たしかに素手で立ち向かうよりは何かしら武器を持って相対するほうが心強い。武術の達人でもない限りは。
もっとも心惹かれたのは自分でも意外だけれど「薙刀(なぎなた)」だった。
自分とは無縁だったけれど、たまに部活動でも女子がやっているらしいアレ。こちらは最新刊――。
よくあんな長い得物を力のない女子が振り回せるものだと感心していたけれど、 薙刀は力ではなく遠心力を使って扱うものらしい。武器術も素手の格闘に負けず劣らず奥が深そうだ。
実際、漫画のなかでも、天才的な薙刀使いの裏ヒロインが登場する。あまりにも天然でポンコツなので「裏」なのだが。
ちなみに彼女の趣味はデパ地下グルメの食べ歩きで、 この趣味は武道部員たちを巻きこんでの大騒動になるのだが……。
多彩な武器と変人ぞろいのキャラクターたちに押されてしまい、真面目すぎる主人公や地味すぎる杖術が印象に残っていないのだが「脇役のほうが人気のある漫画はおもしろい」という 法則もある。
こちらは最終巻――。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資