勝間和代さんの新刊一。
正直言って、まさか勝間さんから「スローライフ」と言う言葉が飛び出すとは思わなかった。
スローライフというと、自然豊かな田舎暮らしやゆったりとした畑とともにある暮らしみたいなイメージですが、私がおすすめしたい新しいスローライフは「最新の家電やオンラインテクノロジーを駆使して実現する」スローライフです。
しかし、 読んで納得、 彼女が提唱するのは、 「都市型スローライフ」で、「ポジティブな引きこもり」 スタイルなのだ。
もともと自分はナマケモノで、コロナ以前から仕事以外は引きこもり気味で暮らしていた。
出かけるのはスーパーと図書館と自転車で走るときぐらいだった。
そんな自分をごまかすために対外的には「スローライフ」をタテマエとしていた。
だからと言って、 とても田舎に引っこんで自給自足の生活を送れるわけでもなし、看板に偽りありだよなあ、 と思いつつ、そうこうしている間に「スローライフ」という言葉もなんとなく死語になりつつあることを感じていて、我ながら中途半端だと思っていたのだ。
こんなときに勝間さんの「おうちライフ」。これは読まずにいられない。 ちきりんさんもリフォーム本を出しているし、これはどうもインドアライフに追い風が吹いいるとしか思えない。 ウィズコロナの時代になってから、以前よりもいっそう強く感じるようになった。
ただし、勝間さんも順風満帆でここまでやってきたわけではない。本書でも書かれているように、 パートナーから突然の別れを切り出され、新型コロナウイルスの影響で講演は中止になるなど収入は大きく減ることとなった。 まさに逆境だ。
それでもすぐに対応できたのは、日頃から身軽に生きようと絶えずカイゼンをしてきたからだ。
拘束時間の長いテレビの仕事を断るなど、できるだけシンプルな生活を送ろうとしてきたから、コロナにも素早く対応できたわけだ。
自分も勝間さんの影響を受けてホットクックを買ったりしたクチだが、もっとも本書で一番インパクトが大きかったのは、勝間さんがVR(バーチャルリアリティ)ゴーグルを活用し、オンラインでトレーニングしたり瞑想したり交流したりしていることだった。
現代生活のテクノロジーや利便性を駆使しながらも、忙しすぎる交感神経優位な外界から少し遠ざかり、ある程度資本をかけて装備された自宅を中心に、毎日を幸福度高く暮らす「新しい形のスローライフ」を提唱します。
世間はようやくリモートワークやZOOMを使ってのオンライン会議が注目を浴び始めたばかりというのに、何歩も先を行っている!
その時の気分に合わせて、 快適な家の中で仕事をし、運動をし、汗をかいたらすぐに着替えたり、時にはオンラインで交流する。 優雅に過ごす家猫のようだ。外猫よりも家猫のほうが寿命が長いというのもうなづけようもの。
「リゾートホテルでゆったりと暮らす」というのは読者の方々にとって一つの理想だと思いますが、「リゾートホテル並みの快適さを自宅に導入し、そのリラクゼーションの合間に仕事をする」ようなイメージを持っていただけるとよいと思います。
そういえば、勝間さんの愛猫、 ちろちゃんやあおちゃんも元気なようだし、 猫用全自動洗浄トイレを導入してさらに快適化が進んでいる。
自分も日常生活をカイゼンし続けて、さらなる快適化を図ろうとあらためて思った。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資