いつの間にか出ていたIWGPの新刊――。
しばらく前に1巻から15巻まで読み返したばかりなので、最新刊を読んだら、ずいぶんと年を取ったような気がして困った。浦島太郎?
まあ、ロングシリーズを読み続けているとあるある話なんだけど。
中には親子で、下手すると孫も含めて三代で読んでますってのもあるからなあ。
今回は「Gポーイズって半グレみたいなもの」てなセリフがあって、ちょっと驚いた。半グレ……。
「街の自警団」と言ったら言い過ぎだけど、今はやりの言葉に無理矢理当てはめてみると違和感ありまくりになってしまう。「ガラスの仮面」に突然ケータイが登場したのを見るような……。
とか書いてたらすでにスマホも登場してるようだ。諸行無常。こちらは未読――。
ともあれIWGP の最新刊――。
トラブルシューターのマコト、Gボーイズキングのタカシ、 裏社会は日高組のサル、 北関東一のハッカーゼロワン(なんで「北関東」なんだろう?)は健在。ついでにマコトのお袋さんも元気!
最新刊でも今どきの時事ネタを使って物語を展開させてくれてる。
タピオカミルクティと追い出し部屋(すごい組み合わせだ)、ラブホテル最新事情(利用者は若者より中高年?)、バースデーコール詐欺(オレオレ詐欺はもう古い!)とホストクラブ、どれも旬のネタ だ。
新聞で見出しくらいは読んで聞き覚えはあるけれど、詳しくは知らない、 記事全文を読んだり、わざわざ検索して調べたりまではしない社会の風俗をおもしろおかしく伝えてくれる。我慢して社説を読むよりよく分かる。IWGPは現代の「講談」 だと思う。
クライマックスのテーマ「児童虐待」はここ数刊のなかでは、かなり作者がリキ入れて書いてるのを感じた。
登場人物にも何度も言わせているけど、 児童虐待をやっている奴なんて許せない、 という気合が伝わってくる。これは作者の思いでもあるのだろう。 クールな印象のゼロワン が今回は熱く活躍するのも意外で良かった。
それにしても児童虐待――。
正直、虐待の仮面新聞記事など読んでいても楽しいものではないので、自分とは無関係ということを良いことに、出来るだけ無関心を装ってきたところがある。
だから今回の IWGP を読んで、 児童虐待の内幕がここまで陰惨なものだったのかは恥ずかしながら初めて知った。
児童虐待のシーンを動画撮影して配信してそれだけで食っていけたり、 子ども頃に実の親から性的虐待を受けた女の子が布団や枕を気持ち悪く感じてしまって、 ふつうに寝床で眠れずに床に寝るエビソードなど、多少は盛っているのかもしれないが現実にありそうで怖い。
読んでて辛かったページもあったけど、それでも読み通して良かったと思う。
ところで、IWGP の作品世界においても新型コロナウイルスは押し寄せたようで、ちょうど桜の時期だったけど、 作品内世界でもマスクを着けることが定着し始めた、 という感じであった。
ウィズコロナ、アフターコロナの時代には時代を映すどんな犯罪が起こって、マコトたちはどんな新しい生活様式を送るんだろうか。 まぁ、世の中は変わってもキャラクターたちは、全く変わらないような気もするけど――。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資