今回読んだグルメ漫画はなんと「ダシ」がテーマ。
グルメ漫画のテーマも細分化する一方で、最近読んだなかでは全4巻ひたすら「うなぎ」を食べる漫画もあった。
しかし、「ダシマスター」は特定の料理が題材なのではなく、味付けの基本となる「ダシ」がネタだ。日本のグルメ漫画は「うまみ成分」が主題になるほどに進化してしまった?
主人公はヨーロッパでは伝説の出張料理人。 報酬は気にせず、おもしろい仕事なら受ける。どこかで聞いた設定だ。
ちなみに日本で伝説となっている出張料理人の漫画はこちら一―。
ふだんコックを着ているのでフランス料理あたりがベースの人かと思っていたら、 実は日本料理、和食の人だ。
しかし、京都の老舗の料亭をめぐって、腹違いの兄との確執が持ち上がる。料亭を受けつぐは兄は合理化推し進めて主人公と対立し、料理バトルとなっていくのだ。
ま、しかし、自分の場合は、6巻にしていよいよ盛り上がろうとする兄弟因縁の対決よりも、「嵐の前の静けさ」、バラエティ感覚で展開するコメディタッチの第5巻のほうが面白がった。
どちらかといえば優等生イケメンのダシマスターだが、意外にもラーメン屋巡りが趣味。
カップラーメンを食べるときでさえ、水出し昆布でダシをとったお湯を使う。
ラーメンオタクから「幻のラーメン」の依頼を受けたときには冷静になれずにヨダレを垂らすお茶目なダシマスターがカワイイ。
考えてみると、ラーメンほどダシが命の食べ物も無い。動物系と植物系ダシのダブルスープなどは珍しくもないし。
本格的な「日本料理 」よりも、むしろ、こちらを掘り下げて欲しかった気もする。
あと好きだったエピソードは福井のソースかつ丼をテーマにした回。
ソースかつの存在は知っているし食べたこともあるけど、たしか、白ごはんに千切りキャベツをしいて、その上にとんかつを置いてソースをかけまわしただけで、わざわざにドンブリにしなくても、 と感じた。
しかし、本場のソースかつ丼はだいぶ違ようだ。
白ごはんにいきなりカツを乗せる。千切りキャベツも なし。見かけはものすごく地味だ。
ポイントはソース、ウスターソースだ。さまざまな野菜を煮詰めて作った野菜ダシのウスターソース。カツにも白ごはんにも合う絶品ソースだ。
スーパーで中濃ソースの隣に並んでいるウスターソース とは一味もふた味も違う。
ちなみに子どものころ、ウスターソースとは薄味のソースのことだと思 っていた。野菜ダシのソースだと知ったのはけっこう最近。
前述の「幻のラーメン」はその地方でしかとれないキノコでダシをとっていた。ダンは昆布やカツオブシだけ、 でなく、たくさんの食材からとれる。想像以上に奥が深いものらしい。漫画のテーマになるくらいだ。
日本料理兄弟バトルものは早々に切り上げて、 さまざまなダシ探しの旅に戻っほしい。意外な食材からダシがとれることが分かれば、自分の自炊スキルも上がろうと言うもの――。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
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