本のタイトルのとおり、牛肉、ホルモンから羊の肉、カモなどのジビエ、そしてスッポンやクジラまで肉をテーマにしたルポ&エッセイだ。
糖質制限・たんぱく質ファーストを心がけ、肉・卵・チーズ中心の MEC食をしていて、炭水化物はNGのため、どうしても食卓にバラエティさが欠けるのが悩みなのだが、肉食の世界もまだ知らないだけで奥が深い。まだまだ伸びしろがあるのだ。いろいろ食べたくなってしまうのが困りものだが…。
今回読んでみて一番にツバを飲み込んだのは「馬肉」だった、作者も同様だったようで、かなりカの入った描写 をしている。長いけれど引用してみる。
たらふく馬肉を平らげた私は、とつぜん床を蹴って宙を駆け回りたい衝動に駆られた。自分の意思とは関係なく、とにかく駆けだしたい。上へ、上へ駆け昇ってみたくてたまらない。しばらく我慢したのだが、座っていられず、熱に浮かされて席を立って、外のベランダにふらふらと迷い出た。火照った頬に夜の冷気が気持ちいい。とにかく熱を冷まさなくちゃ。なかば夢見心地で床にぺったり這いつくばって目を閉じると、馬の背中にまたがって疾走しているような、自分が天馬になったような、夢遊の心地に没入した。
最近はイノシシやシカが増えすぎて島獣被害がニュースになるようになり、平行してジビエを食べよう! て雰囲気も出てきた。
自分も某ハンバーガーチェーン店でシカ肉バーガーを食べたことがある。イノシシの肉もふるさと納税で取り寄せて食べたことがある。野生の肉もだいぶ身近になってきたのだ。
でも、「馬肉」はノーマークだった。まあ、スーパーはもちろん、 デバ地下でもあまり見かけたことがない(熊本ではスーパーで売ってるらしいが)。今となっては、 シカやイノシシよりレア感満載だ。
そういえば、一度だけ馬肉を食べたことがあった。 なぜかイタリアンだった。 皿一面に広げられた赤身の肉が綺麗だったこと、舌ざわりがねっとりとしていたのに食感はさらりとしていて、何だか矛盾してるけど美味いよな、と感じたことを思い出した。 あとはニンニクたっぷりのソースがメチャ美味だったことを――。
今の自分の生活環境で馬肉を食べようとすると、何かの用事で東京に出たおりに馬肉を食べさせてくれる店に寄るか、来年のふるさと納税で取り寄せるかだろう。
美味そうだし、食べたあとの効用も凄そうだ。なんとしても食べてみたい。グルメ本のデメリットは食べ たいのに食べられない状況が出来てしまうことだなあ…。
もう一つ、食べられそうもなくて悩ましいのがスッポンだ。こちらは一度も食べたことがない。叶姉妹のおかげで、以前よりはずいぶんポピュラーになったらしいが。
検索してみたけれど、生活圏内にスッポンを食べさせてくれそうな店はやっぱり発見できなかった。
これも東京で出たおりに専門店に寄るしかなさそう。 値段高そうだし、店も入るのに勇気がいりそうだなあ。
肉食の世界は果てしない。無理せず上手くタイミングをつかまえて食べる機会を作っていきたい。
なんだか今回は食欲を刺激されすぎて、本の内容があまり頭に入ってこない。 これもグルメ本のデメリットか。
熊本の馬肉、浜名湖のスッポン、房総のクジラ、機会があれば行きたい場所、食べてみたいものが次々と 脳内にストックされていくが、実際に訪問できるのはいつになることやら。アフターコロナの時期にはぜひ!
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資