沖縄の離島が舞台。 実際にあったことをモデルにした漫画のようだ。 過疎化が進み、子どもの数が減って小学校が廃校になるピンチとなる。 このため島から出て
「内地」で暮らしている家族の子ども「光」にスポットが当たる。三人兄弟(姉)の末っ子の光は 島へ移住し、島の大人たちに囲まれ、やがては少しずつ増える子どもたちとともに沖縄の大自然の中で過ごしていく――。
基本、素直でコミュ力も高くアウトドア好きな光は、いろいろとありながらも、割とすんなり島にとけこんでいく。 けれども、そのほかの子どもたちはいろいろと訳ありだ。児童施設からやってきた子どもあり、不登校になって島へやってきた子どもあり………。
「島のエゴのために子どもたちを犠牲にして良いのか?」 大人たちも悩む。何が本当に正しいのか誰も分からない。 島には診療所もないし、急患はヘリ頼みなのだが、 天気が悪くなるとヘリは飛ばなくなる。そういう所なのだ。
過疎化の島も大変だけど、今の子どもたちが置かれている状況はさらに過酷だ。 親から見放され、ネグレクトされ放置される子どもがいる。 学校に馴染めなくて家族からも地域社会からもこぼれていく子どもがいる。
その一方では成人した子どもたちは島から出て行って取り残される老人たちがいる。 子どもと老人。上手くマッチングできないものか。
小学校の存続や中学校の復活を喜ぶお年寄りがいる一方で、子どもたちは単なる数合わせなのかという気分になっていたりする。
それでも島に子どもたちの歓声が開こえるのは涙がで るほど微笑ましい風景で、背景となる沖縄の自然はさらに美しい。
旅行として行くなら良いところだと思うが、定住するとなると大変そうだ。実際、宿泊施設もないらしいし。
都会でストレスにさらされて生活するのも大変そうだが、いくら大自然に恵まれていても周りの人間が一人また一人と減っていくのもホラーだ。 最後の生き残りの一人になるぐらいなら先手を打って先に逃げ出したくなってしまう。
地方へ移住を希望している人は一度この漫画を読んでからにした方が良い。甘ったれた移住額望は消し飛ぶはずだ。実際、あっさり無くなった。
沖縄のユルい日常生活を期待して読み始めたけれど実はヘビーな社会派漫画だった。
こちらは最終巻――。
ちなみにユルい日常もので面白かったのはこちら――。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資