らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【モズ~葬式探偵~】葬式と民俗学と探偵と漫画。おどろおどろの世界と漫画は相性バツグン!

 

 

民俗学」と言うと土俗的で不気味な風習がクローズアップされたりして漫画のテーマに なりやすいと思うのだが、意外に正面から取り上げた作品は少ない気がする。

 

 

そこで本作品、民俗学の中でも「葬式」にスポットを当てている。「葬式民俗学」だ。 読む前は、いくら何でもニッチ過ぎるのではないかと思っていたけれど、意外とハマる。

 

 

 

確かに田舎の方では未だに土葬でやっているところもあるようだし、「土葬」 と聞くと、 死者がぼこぼこと土の中から這い出してくるイメージが浮かんでしまう。なぜか雷も鳴っている。これは土俗的と言うよりはアメリカナイズ?

 

死者をお墓まで送る「野辺送り」も御神輿のようなもので盛大に送ったり、 しずしずと静かに送ったりと色々だ。

 

 

一番怖かったのは「魂呼ばい」。 屋根の上や木に登って高いところから死にそうになっている人の魂を呼ぶもの。いとしい人が死んだら、 たとえ幽霊でも会いたいってのはよく開くことだけど、ほんとに魂が返ってきたら怖い気がする。

 

 

 

なにしろ葬式と言うことは、 すでに人が死んでいる。もうそれだけで非日常的空間になっている。そこに親族やら近所の人たちやら大勢の人が集まり、遺産や世間体をめぐっての大騒ぎになる。勢い余って殺人事件も起きてしまう。一気に横溝正史金田一耕助の世界。「大神家の一族」や「八墓村」だ。う~ん。おどろ。

 

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ここで金田一耕助の代わりに「葬式探偵」である民俗学教授の百舌鳥と助手の女装男子の都さん(君?)が活躍するわけだ。

 

 

 

それにしても今時の葬式なんて葬祭センターで事務的に効率的に済んでしまうし、おまけに家族葬が中心になってきてるので、ほとんど儀式としての機能も失われつつある。

 

だからこそなのか葬式探偵の出会う珍しい葬送(なぜか特殊なものばかり)が興味深い。 この葬式民俗学は真面目な学問ジャンルにもなっているようで、検索してみたら次の本が引っかかった。未読。

 

葬式―あの世への民俗 (写真叢書)
 

 

 

個人的には民俗学は漫画との相性が良い気がするので、もっとこのテーマの描き手が増えてほしい。 民族学(文化人類学)ものもおもしろいが、民俗学(日本ローカル)になると土俗的な因習でおどろおどろになりやすいようだ。 それもまた良いんだけれど。数少ない?  民俗もの――。

 

 

 

 

文化人類学ものだと印象的だったのは次の作品。星、海、神話、伝説。漫画好きの好む題材を全てコンプリート!

 

海獣の子供(1) (IKKI COMIX)

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【プロフィール】

 

夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。

空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。

 

 

・片道1時間の自転車通勤中

・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテインEAA&メガビタミン。

・ホットクック 1.0Lで自炊中

・服は制服化済み

・住まいは断捨離してミニマリスト

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ移行

・マンガと歴史好き 

(特に世界史へ進攻中)

 

 

これから、やりたいこと――。

・英語で読み書き

古武術介護

小笠原流礼法

楽天ポイ活

・積み立て投資