東京の下町の深川で、祖父・大工、父・工務店、息子・設計士で「住まい」 に取り組む親子三代の漫画だ。
大家族のファミリードラマでもある。
もともと建築が好きで特に狭小住宅が大好きなのだが、 この漫画でも、 狭い土地に工夫を凝らして依頼主の希望やライフスタイルを住宅に落としこむ、この一連の流れを見ること ができて楽しかった。
一番、印象に残っているのが狭い住居の中に茶室を作るもの。
住居を二つに割って真ん中に通路を作り、表から通路を抜けて庭に出ると、 茶室への入り口がある。通路を抜けるとそこに別世界があるというイメージだ。
そのほか、子どもが家の中で元気に遊べる家というのも面白かった。登り棒がある家ってのもなかなか無い。家では子どもはおとなしくしてなさいってのが常識かと思いこんでたけど、いろいろな考えの人があるものだ。
原作者と漫画家だけでなく建築家を含めたトリオで作品を作っているので家や建築についてのアイディアが具体的で面白い。
作中には東日本大震災もシリーズで取り上げられていて、被害にあった海岸部を公園に、被災者たちは山間部に仮設住宅を造成して住み、仮設住宅は一番安価で手に入りやすい規格の木材を使ったリサイクル可能な木造タイプといったアイディアも提案されていた。一部、実際に使われたらしい。
東日本大震災について取り上げた漫画作品はけっこうあるけれど、ここまで具体的な提案をしている漫画は初めて読んだ。
製作スタッフに現役の建築家を加えただけあるなあ。
自分は家を新築するような甲斐性もないし、 庭付き一軒家を維持できるようなまめまめしさもないし、せいぜいアパートか団地暮らしに落ちつきそうなのだが、せめて本や漫画のなかでは建築を楽しもう。
建築関係では、その他、間取りの本やヘンテコな物件ばかりを扱うR不動産の本がお気に 入り一。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・楽天ポイ活
・積み立て投資