らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

―がんばらないライフスタイルとそのためのライフハック―

【アオイホノオ】単なる熱血ギャグに終わらない。小学館漫画史で少年サンデー漫画業界裏話、おまけに庵野秀明氏登場でエヴァンゲリオン前史でもあるのだっ!

 

 

正直いつもの熱血ギャグかな、とあまり期待しないで読み始めたのだが想像以上に面白かった。

 

 

 

まだシリーズぜんぶ読んでいないのだが、最新刊が待ち遠しい。いま刊行されている分だけでも最後まで一気読みしたい。こちらは現在の最新刊――。

 

 

 

この漫画は作者「島本和彦」 が大阪芸術大学に在籍していたころの自伝的作品だ。

 

 

主人公が分かり切ったことをやたらと大げさに絶叫する熱血ギャグは健在で、例えば、クルマの教習所に通うと きのエピソードなどは、教習所の教官がいかに理不尽であるかなど よくある「あるある話」なのだが主人公のホノオモユルが世界の終わりみたいに落ちこむのがおかしい(今の教習所はフレンドリーなのかな?)。

 

まあ、たしかにその通りなんだけど、わざわざここまで克明に描く?  とツッコミたくなってしまう。これって。どれくらい作者の体験なんだろう。

 

 

それでも読み続けてしまうのは熱血ギャグがクセになるだけではない。作者がどのように当時の漫画と漫画界を見ており、 どのような漫画を描けば楽して人気がとれるか「戦略」をたて、 それを実行して墓穴を掘ったり予想外なことで好評を得たりする。そのトライアル&エラーが面白いのだ。

 

 

また、「アオイホノオ」は特に小学館・少年サンデー系の漫画史とも言える。

 

かなり作者独自の偏見も交じっているが、それだけに当時の雰囲気がストレートに伝わってくる。

 

あだち充高橋留美子が新連載を始めた頃、 当時の少 年少女はこんな感じで連載開始を待っていたのかな~。

 

 

それにしても作者島本和彦氏が当時の漫画界の状況と自分の漫画家とてしての限界を冷静に客観的に分析していることに驚きを覚える。

 

まあ、これほどの客観性がないと、 熱血な絵柄でギャグをやるという自分の世界を確立することは出来なかったのであろう。

 

 

特に、自分は絵が下手だ、とか、楽をして描きたいっ、 など本音をむきだしにするところが微笑ましい。

 

今なら学園ものが参入しやすそうなので描こうとするのだが、学園ものを描くには校舎や教室に並んだ机を延々 と描かなければならない。それが嫌だ~と絶叫する。

 

笑ってしまうが確かにそうだ。 ストーリーに特別関係がないコマにもかかわらず描かないと学園ものだと言うことを絵で説明できないジレンマがある。

 

このジレンマは校門をくぐると校舎の前にいきなりリングがあるという設定で回避される。このときの連載漫画、読んだことがあったが、こんな裏話があったのか·(笑)。

 

 

その他、原作付の連載でプロデビューするのだが、 先輩漫画家の新谷かおるから禁断のアドバイスを受けるシーンなどがあって漫画制作現場(少年サンデーだけ?)のバックヤードを垣間見ることができる。

 

次は「バクマン」を読んで少年ジャンプのバックヤードを覗いて少年サンデーと比べてみたくなったな。

 

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者:小畑 健
  • 発売日: 2009/01/05
  • メディア: コミック
 

 

 

さて、大阪芸術大学には作者の同期に「あの」庵野秀明氏がいた。これは漫画好きには有名な話。念のために書いておくけど庵野秀明さんはエヴァンゲリオンで伝説となった人だ。

 

彼は大学在学中にウルトラマンをモチーフにした特撮を撮影して評判をとったことでも有名だが、当時の庵野氏が学内でどのように一目置かれていたかが作者サイドから語られる。これも面白かった。

 

 

ついでに、こちらは妻から見たカントク庵野秀明。結婚式の衣装もウルトラマン……。

監督不行届 (FEEL COMICS)

監督不行届 (FEEL COMICS)

 

 

 

島本側から見ると、親しくはないけれどライバルとして意識していたようだ。庵野氏はどうだったかと言えば、どうもマイペースな人のようで全く気にしていた形跡が見当たらない(授業でバスケをやったときに島本さんがうるさかったとコメントするシーンあり)。

 

それでも島本さんが連載を始めたときには庵野さんが島本氏にサインを求めるシーンがあったりした(良かったね!)。

 

 

庵野氏とその仲間たちはアニメの世界で頭角を現して いくのだが、その過程も「アオイホノオ」では、かなりくわしく描かれる。

 

オタキングこと岡田斗司夫氏も重要人物として登場するが、かなりぶっ飛んだ人のようだった。ほんとにブランコのある部屋で暮らしていたのかな?

 

 

そんなこんなで、単なる熱血ギャグに終わらない「アオイホノオ」。様々な角度から楽しめる漫画作品だ。漫画好きで、漫画の歴史、漫画業界の裏話好きにも強くオススメしたい。

 

 

【プロフィール】

 

夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。

空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。

 

 

・片道1時間の自転車通勤中

・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテインEAA&メガビタミン。

・ホットクック 1.0Lで自炊中

・服は制服化済み

・住まいは断捨離してミニマリスト

スマホiPhoneからPixel 3a XL へ移行

・マンガと歴史好き 

(特に世界史へ進攻中)

 

 

これから、やりたいこと――。

・英語で読み書き

古武術介護

小笠原流礼法

楽天ポイ活

・積み立て投資