亡くなった父親の遺産としてポルシェを相続した麗菜が主人公。
ポルシェがオートマではないことに驚き、エアコンがついてないことに驚く。こんなレベルでポルシェオーナーになってしまった麗菜の泣き笑いポルシェライフの漫画だ。
基本、巻きこまれ型主人公の麗菜は成り行きでドラッグレースや耐久レースに出場するハメになったりするけど、そんな派手なエピソードよりは、日常でのトホホなカーライフの方が共感できる。
初めて洗車場へ行って高圧スプレーガンに振り回されたり、ガス欠になったり、バッテリーを上げてしまったり。自分のようなメカ音痴には、あるあるなのだ……。
何も首都高の帝王になったり、○○山最速を目指すだけがクルマ漫画ではない。まぁそれはそれで面白いんだけど。
中でも、一番共感できたのはユーザー車検の時のエピソードだ。
行け――
女のコ
ライン検査
やってやる!
やってやるゥゥ‼
思わず噴き出してしまったけれど、気持ちは分かりすぎるほど分かる。
自分の場合は二輪だったけれど一度だけユーザー車検にチャレンジしたことがある。
大型バイクに乗ってるくせにメカ音痴だったので、コンプレックスが強くて、払拭するために一念発起した過去があるのだ。
見なれないエリアにある大きな倉庫のような場所にバイクで進入し、停止線で止まるだけでもかなり緊張。ローラーが回り始めると、アクセルを一定に保つのにも一苦労だ。
びっしょり汗をかいた後は、お役所の窓口でのややこしい書類の手続きが待っていた。
何とか合格したが、もう二度とやるもんか、と思うようになり、メカ音痴はかえってヒドくなった(笑)。
麗菜が古い車検シールを旨く剥がせなくて涙するシーンを読んだときは、この作者は実際にカーライフを楽しんでる人なんだなぁと実感。
今はクルマ無しの生活を送ってる自分だけど、街で高級外車を見かけても、ひがみ根性で「ケッ」とは思わなくなった。それだけでもこの漫画を読んだ甲斐はあった?!
このシリーズは続編やスピンオフ作品があるので、こちらを読んでいくのも楽しみだ――。
【プロフィール】
嫌いなことやりたいことを回避するライフスタイルとがんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1冊)漫画を読んでいく(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事はMEC食からEAA&メガビタミンへ移行。糖質制限中。
・ホットクック 1.0Lで自炊開始
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・スマホはiPhoneからPixel 3a XL へ移行
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)