蒸父親が蒸発してしまい、家計を助けようと奮闘する子役の男の子と、のんびりなステージママにスポットを当てた作品だ。
それにしても子役というのは大変だ。
「泣けない子役」は 使えないから
大人はね
子供のいたいけな
泣き顔を観て
一緒に泣きたいんです
所属するプロダクションの社長からはこんな風に言われてしまうのである。
どんなに演技が出来ても泣けなれば価値がない――。
ステージママだって大変だ。
あーっ!
おかーさん
待った 待った
こーいう時は 「大丈夫?」なんて。 聞いちゃダメ!
この子は一大丈夫じゃないのに
頑張ってこらえてるんだから
堰が切れちゃうでしょ?
今度は逆に泣きそうな我が子をつい慰めようとしてしまったらスタッフに怒られてしまう。
それにしても、子役は、泣けなくてもダメ、泣いてしまってもダメ。おまけに旬は短い。
りんりんは
成長が早くてダメだって女の色気が 出始めてるから
無垢な感じが出せないって
成長してしまうという時限爆弾があるのだ。特に女の子――。
実際、子役で大人になってからも俳優として活躍している人は少ない。
実を言うとこの漫画でもそうだ。
いたいけな子役だった主人公のマオ君は、物語の終盤、イケメン少年に成長してクールな姿を見せてくれている。
別に成長しても物語は順調に進行しているのだけれど、そこはかとない違和感を感じてしまって読むスピードが落ちてしまった。
これはこの漫画がつまらなくなったと言うよりは、自分が子役の男の子に感じていたほのぼのさがイケメン少年になって消えてしまったように感じられて、何だか別の作品を読んでいるような気分になってしまったからだろうか。
二次元の世界でさえ、子役が大人になるということは難しいのだ、 と気づいて、改めて驚いてしまった。
リアルワールドで子役が生き残ることができないのは無理もない……。
【プロフィール】
嫌いなことやりたいことを回避するライフスタイルとがんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1冊)漫画を読んでいく(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事はMEC食からEAA&メガビタミンへ移行。糖質制限中。
・ホットクック 1.0Lで自炊開始
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・スマホはiPhoneからPixel 3a XL へ移行
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)