ハンバーガー。実はあんまり食べてない。ハンバーグ(パティ)をパン(バンズ)で挟んだだけ。そう思っていた。
けれども、本書を読んでから、その印象は一変した。
ハンバーガーという食べ物は、これほど世界中にあって、バリエーションも豊富だったのかと。
主人公は商社マンを脱サラしてハンバーガーショップを開いた男。
ハンバーガーの歴史と世界中のご当地バーガーについての知識が豊富だ。
何か難題があっても、バーガーについての知識とアレンジ能力で乗り切ってしまう。
つまり、本書を読むことで、ハンバーガーの歴史と地理が分かってしまうのだ。いや、ホント!
ここでハンバーガーなんて肉をパンで挟んだだけのものって考えが再び頭に浮かんでしまうけれど、次々と世界中のご当地バーガー(を日本人向けにアレンジしたもの)が出てきて飽きない。
肉ひとつ取ってみても、バリエ多過ぎ。ハンバーガーって牛肉だけじゃなかったんだね――。
キューバのご当地バーガー、肉をミンチにしないで叩いただけの歯ごたえのあるアンブルゲサ。
スコットランドのハギス・バーガーは羊の内臓を使うがフレンチシェフも脱帽の美味さ(作品中では)。
アメリカでは第二次大戦中に、なんと肉なし卵のみの文字通りエッグ・バーガーが流行ってる。
パン、バンズだって負けてない。
アメリカでポピュラーなルーサー・バーガーはドーナッツでパティを挟む。ドーナッツは甘みの少ない物を選ぶので塩味に合うとか
同じアメリカでもニューオーリンズのポーボーイなどはフランスパンで挟む。こうなるとハンバーガーなんだかサンドイッチなんだか……。
ソースだって、意外性あり。
七面鳥の肉で作ったターキー・バーガーにはブルーベリーやクランベリーなどフルーツ使ったソースが使われている。これぐらいだったら、酢豚にパイナップル論理で何とか納得できる。
メキシコのモーレと言うソースにはカカオ、つまりチョコレートが使われているらしい。日本のテリヤキ・バーガーみたいな甘味か?
でも、ちょっと抵抗あるな~。
実を言うと、MEC食やら糖質制限やら、グルテンフリーが気になったりで、ハンバーガーにはさっぱりご無沙汰している。
そんな自分でも食べられそうなハンバーガーがちゃんと紹介されていた。
「オール・ミート・バン・バーガー」。肉と肉で肉を挟む。肉・肉・肉のド迫力だ。
モスバーガーの「菜摘バーガー」もバンズ無しだけど、こちらは野菜がメインな感じ。
肉食とは真逆のベジ・バーガーだって紹介されている。豆などプラントミートで作られたハンバーガー。
いやはや。ハンバーガーって奥が深すぎる。
とりあえず菜摘バーガーでも食べに行ってみようかな……。
【プロフィール】
嫌いなことやりたいことを回避するライフスタイルとがんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1冊)漫画を読んでいく(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事はMEC食からEAA&メガビタミンへ移行。糖質制限中。
・ホットクック 1.0Lで自炊開始
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・スマホはiPhoneからPixel 3a XL へ移行
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)