【漫画で南紀】開発不能の豊かな自然！地元民だけのレア食材！！「南紀の台所」他

夫の転勤に従って「紀伊半島の先っぽ」に引っ越してきた主人公。アウトドア大好きな夫とは違って、カフェに勤務して都会生活を謳歌していた。

田舎では猿に襲われたり車庫の柱の間に鹿が挟まっていたり……。

それでも、海女さんからその場で取ってきた黒アワビをもらったり、もらった鹿肉がハシから離れないほどもっちりしているのにびっくりしたりしてるうちに、料理好きの血が騒いでいく。

南紀では食材が新鮮なのは当たり前で、数が少ないから地元の人が食べるぶんだけしかなかったり、保存が難しかったりして流通に適さず、外では全く知られていないけれど、地元では知る人ぞ知る美味な食材があったり。

そういう神食材をお洒落なカフェ料理にしたてていくのだ。

それにしても南紀と言うところは海有り川有り山有りで自然の豊かな所だ。

海の上に直接はりだしている場所には
魚が沢山集まってくるんです

「魚つき林」と言って漁師さんたちは
とっても大事なしています

こんな土地は全国でも2～3箇所ぐらいだという。リアス式海岸が険しすぎて開発ができないらしい。

また、海水と淡水が入り交じる汽水湖でとれるカキは磯臭さがなくまろやかな味で、生産量が少なく地元の人が食べる分しかないので「幻のカキ」と呼ばれているそうな。

ブリ漁で有名な港町では、普通のおばあちゃんが90センチほどのブリを買ってきて、普通にさばいて「べっこう寿司」や「ブリシャブ」を孫たちにふるまう。

大きな魚を料理するので未だに土間が多いそうだ。

全巻通じて、豊かな自然、美味そうで知られていない食材、郷土料理をお洒落アレンジしたカフェ料理のオンパレードが続く。

クルマが無いと何もできなかったり、冷暖房機器が故障すると時に命にかかわったりと大変なところもあるけれど、地方の豊かさには驚かされる。

同じ作者のエッセイ版がこちら――。

個人的には「梶賀のあぶり」に興味津々。

サバの子どもを燻製にした郷土料理で魚なのにチーズのような味わいだという。

ふるさと納税でも手に入るようなので、さっそく2020年第1号として申し込んだ。

最期に同じ作者つながりで読んだ、こちらもコミックエッセイ。

こっちは、ややシリアス。地方移住と言うよりは、東日本大地震を受けての東京脱出ドキュメント。

作者の夫は漫画家で「日本沈没」を描いた人だけあって、地震や津波や放射能の恐ろしさをきちんと理解していた。

けれども、今ではその恐怖心はまっとうだと分かるけれど、地震直後では実の親からも「なぜそんなに大騒ぎしてるの？」と言われてしまうことだった。

「正しいこと」がいかに孤独なことか身につまされる。

思うことと、実際に行動に写すこととの間の隔たりも――。

【プロフィール】

嫌いなことやりたいことを回避するライフスタイルとがんばらないためのライフハックがテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き（週1冊）漫画を読んでいく（週50冊）。

・片道1時間の自転車通勤中
・食事はMEC食からEAA＆メガビタミンへ移行。糖質制限中。
・ホットクック 1.0Lで自炊開始
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・スマホはiPhoneからPixel 3a XL へ移行
・マンガと歴史好き
（特に世界史へ進攻中）

最近、取り組んでいるもの――。
・音声入力
・Excel自動化（マクロ・VBA」
・徒歩通勤
・朝活（ファミレス）

これから、やりたいこと――。
・古武術介護
・小笠原流礼法
・競歩
・ポイ活
・積み立て投資

猫のように丸くなって暮らしたい