最近、「超訳百人一首」シリーズを立て続けに5冊ほど読んだ。その延長で、この漫画にも手を出した。
しかし、この「詠う! 平安京」。なんか、とんでもない漫画に手を出してしまったな、と言う感じ。オンリーワンなことは間違いないんだけど……。
物語の舞台はもちろん平安時代の平安京。女子と間違われそうなルックスの男子校生、定家(さだいえ)はタイムスリップしてしまって、よりによって在原業平に拾われてしまう。在原業平は光源氏のモデルになったと言われる色男だ。
そして定家は、なぜか、天女と誤解される。同時に、百人一首の選者、藤原定家(こちらは"ていか")の役割を負わされる。「言祝(ことほ)ぎの天女」だ。
そして、言祝ぎの天女、つまり定家をめぐって、平安時代の歌詠み達が歌合せ、バトルを繰り広げる。
本来、歌合せは天皇の前で行われる紅白歌合戦のようなもので(実際は赤組・青組)団体戦なのだが、ここではポケモンGOみたいなタイマンだ。
これこそが和歌の力です
言葉とは霊妙な力を宿すもの…
歌人は五・七・五・七・七の三十一音に己が心を凝縮し
紡がれた和歌は言霊となり万物に歌を吹き込むつまり真の歌人は和歌の力で万物を操ることができるのです
そう、真の歌詠みが和歌を詠唱すると、風が吹き嵐となり河を濁流となし水を天に噴き上げる。天候すらも自在に操ってしまうのである。いや、万物か――。凄いを通り越して無茶苦茶な設定だな。
まぁ、ファンタジーものでも魔法使いが呪文を唱えると爆裂したりするし、「陰陽師」でも安倍晴明が呪(しゅ)を唱えると式神が犯人を追いかけてくれたりするけど――。
懐かしい作品。今はどうなってるんだろう?
凄く雰囲気はあるけど難解な作品でした……。
それにしても、在原業平や小野小町など実在した人物が、これまた百人一首などに残っていて古典の授業でも教材にされたりするような和歌を詠唱して超常現象を起こしバトルするってのは凄まじい違和感だ。
最終巻は6巻らしいが、このまま読み続けていこうかどうか迷っている。果たしてトンデモ本なのか、個性的な作品なのか。しかし、これ、6巻まで続いたのか……。
詠う! 平安京 6巻 (デジタル版Gファンタジーコミックス)
- 作者: 真柴真
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2015/02/27
- メディア: Kindle版
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1巻最後に登場した、実は男嫌いらしい小野小町がちょっと気になる。ヤンデレっぽい……。
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