ユルいグルメ漫画だろうと気楽に読み始めたけど、いやいやどうして、下手なビジネス本より企業努力のケーススタディについて取り上げてるのでは? と思ってしまった。
ウェブ連載からスタートしたからなのか、「Jリーグ」→「Nリーグ」、「ジェフユナイテッド市原・千葉」→「千葉ユニティ」と名称などは読み替える事が必要だけど、ほぼそのままノンフィクションのようだ。
サッカー好きの女子2人が全国のスタジアムを回りながらスタジアム・グルメをぺろり!と堪能する漫画。グルメは当然として、それ以外はグラウンドでサッカーしてる選手よりも裏方にスポットが当たってる。
2部のサッカーチームが、これほど地元に溶けこもう、ファンを集めようと企業努力してるって知らなかったなぁ。
サッカーに限らず、スポーツ全般、興味なかったけど、サッカー2部リーグは一度ぐらい見てみたくなった。
温泉地にあるチームでは選手が旅館の仲居さんをしてたり、男子の試合で女子選手がチラシを配ってたり、マスコット・ゆるキャラが大集合してたり、アニメの聖地になってる地域ではアニメとコラボする「アニ×フト」してたり、地方アイドルがアウェイサポーターとジャンケンしたり。
なかには意地悪専門のマスコットやウザさがウリのゆるキャラが暴走してるのはご愛敬だ。
全5巻。グルメよりも、Jリーグの二部リーグの企業努力が印象に残った漫画だった。
それにしても、うどん県の「うどんハイヤー」には驚いたな。運転手は当然のようにプロ顔負けのうどんを手打ちできるって凄すぎ……。
それに比べると、野球の方は大名商売な印象を受けた。料金設定もサッカーに比べると倍近く違うような気がする。
こちらは全国の野球場のグルメ。この漫画もグルメよりは野球場の紹介についての方が力が入ってる気がする。
その野球場で行われた名場面名勝負の紹介や、今はすでに使われなくなった野球場の紹介までやってる。
ついでに野球に関する史跡まで紹介。読売巨人軍の発祥の地が千葉県の習志野だったと知らなかったな。
ちなみに、主人公は予備校の日本史の講師と言う設定だ。
4巻まで読んだけど印象に残っていたのは、どこの球場でも同じビールの売り子さんの神対応。あの階段を走って登ってきて、泡の黄金律でビールをついでくれて、次回のゲームはどの辺に座るのかまでリサーチする。凄い……。
行ってみたくなったのは日本ハムの鎌ケ谷球場。日本ハムの2軍の球場だけど、なぜか場外でプロレスやってたりローカルでユルい雰囲気が良さげ。ダルビッシュも大谷君も、ここから巣立ったんだなぁ。
サッカーでも野球でも二部や二軍のほうが集客のために努力してるのかな。
4巻で終わりみたいだけど、地方の野球場までやって欲しかったな。地方では外野席が芝生になってる球場があるみたいで、寝っ転がってビール飲みながら野球観るのは楽しそうな気がする。
2作品を読んだけれど、元々これらは「バクチごはん」を読んだ流れで読んでみようと思ったのだ。
今振り返ってみると、公営ギャンブル施設は、お役所仕事だけあって、グルメはともかく、エンタメのための努力はあまりしてないようだったな。
最後に――。
おでんと言えば日本を代表するファーストフードだが球場で売られているところは少ない……。
なぜなのだろう?
「球場三食」の主人公のセリフだけど激しく同意。サッカーのスタジアムでも公営ギャンブル施設でも同じな気がする。テンション上がってると、おでんよりはもつ煮込みなのかな……。
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