いよいよあさっては参議院選挙。でもいまいちあんまり盛り上がってないようだ。天気も台風の影響でどうなるかわからない。投票率は思い切り低くなりそうな気がする。
柄にもなく社会派なことに思いを馳せたのは、最近読んだ漫画の影響だ。
大正時代から昭和時代の初めにかけてが舞台。女性運動がテーマのひとつだったけれど、女性が参政権を得られるようになるのは戦後のことだった。
今では18歳から選挙に参加できるようになった。でも、若者に限ったことじゃないけど、選挙への関心は薄い。この事を知ったら主人公は何を思うだろうか。
でも、選挙には行った方がいいはずだ。選挙では金持ちも貧乏人も同じく一票しか投票できない。低所得者が金持ちを凌駕できる唯一のチャンスなのではあるまいか。
大体今の世の中はえらいことになっていて、全世界的に貧富の差が拡大してしまっている。上から数十人が持っている金と、下から数十億人が持っている金とが同じだという。まったくなんてことなんだろう。
正直これまでは選挙に対してあまり関心はなかったけれど、こんな世の中ではさすがに選挙に行かないと損だと思うようになった。
選挙については、小選挙区制度とか二大政党とか聞かれてもよく分からなかったけど、分かりやすく解説してくれていたのがこちらの漫画だ。
『中国嫁日記』の作者の経済本だ。自分のような経済オンチにも、わかりやすく面白おかしく漫画で経済について教えてくれる。
そう、経済をテーマにした漫画に選挙が出てくるのは、選挙に行かないことは庶民にとって大きな損だということなのだ。ちなみに、作者は、選挙に行かないのは人類の損だ、そこまで言っている。
まぁ、その一方で、投票率の高いときには独裁者が出やすい、と言う指摘もしている。投票率が少ないのも良くないが、こちらも、ちょっと困る。
トランプ大統領がアメリカのマスコミからあれだけ評判が悪くても選挙に勝つのはアメリカの低所得層に圧倒的な支持があるからだ。
アメリカは、高所得者でリベラルでインテリなマスコミと、低所得で保守的な層とで分断されてしまって、もはやマスメディアは庶民の声、庶民の本音を反映しなくなっているのかもしれない。
ついでに、漫画じゃないけど、池上彰さんの本は分かりやすかった。特にこれは大人が子どもに話す形式だ。以前、子ども用なら分かりやすいかと思って児童用書籍を読んだ時は内容が幼稚すぎて馬鹿馬鹿しかったけど、これは分かりやすさと内容の濃さを両立してる。
子どもに聞かれてきちんと答えられる 池上彰のいつものニュースがすごくよくわかる本
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川マガジンズ
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面白かったのは次の2つ。
18歳で投票ができるとなると、たいてい自分が生まれ育った場所で投票ができます。地元なら候補者の評判もある程度わかるし、投票所は自分が通っていた学校です。それなら気軽に行けます。一度経験しておけば、「怖い」という意識は薄らぐでしょう。
子どもが「選挙に行く」と言えば、親だって行かないわけにはいきません。親子で政治に関心を持ち、一緒に話すきっかけになるのではと期待しています。
確かに、田舎から東京に出て、誰も知り合いがいない土地で選挙に行くのはハードル高すぎだ。そういえば、自分も大学生の時は地本を離れていたけれど、投票に行ったことはなかったなぁ。
本書はKindle unlimited 読み放題で読める。加入してる人にはオススメだ。自分の場合、Kindle読み上げで聞いた。
さて、今回の選挙はどうなるか。いつもよりは関心を持ってニュースを聞けそうだ。