イランとアメリカのゴタゴタはまだ治ったと言えないようだ。
それにしても不思議だけれど、日本人の立場から見ると、経済的にも軍事的にも、あれほど強大なアメリカ帝国に対して、よく、イランは真っ向から対向しようとするよなぁ、と思う。
と言っても理由はさっぱり分からなくて、わざわざ調べてみようとも思わないし、イスラムってよく分からないよね、というような分かったような分からないような結論になってしまう。
でも最近、漫画や本で世界史を攻めるようになってから、なんとなく腑に落ちるような気がしてきた。
世界の歴史 1 文明のあけぼのとピラミッド (集英社版・学習漫画)
- 作者: 三上修平,古城武司
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1986/02
- メディア: 単行本
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古代オリエントを統一したダレイオス一世が出てくる。王の道、王の目、王の耳は教科書にも出てたかもしれない。現在の中央集権国家のモデルになったものだ。
ダレイオス一世は巨大なペルシャ帝国を作ったけれど、このペルシャ人の末裔がイラン人なのだった。
当時、古代オリエントを統一したということは、世界を統一したということと同じようなものだ。そんな伝統があればプライドも高くなろうというものだし、アメリカなんぞと思うのも無理はないのかもしれない。
ついでに、イランはイラクとも戦争やったけど、日本人から見ると、同じイスラムで同じような名前の国で何で喧嘩してるんだかよくわからない。
でも、これは元々、世界史から見ると、伝統的な歴史を誇るペルシャ人対わりと新興のイスラム系アラブ人という構図になる。今はどちらもイスラムなんで分かりにくくなってるけど。
イランではNHK ドラマおしんが人気だったそうで、日本人にはあまり知られていないけれど、イランは親日的な国なんだそうだ。
安倍総理大臣は、その辺りをトランプ大統領に見込まれて、イラン訪問することになったりしたけれど、大役を十分に果たせたんだろうか?
日本のタンカーが襲われたりと何だかややこしいことになったけど……。
何しても古代オリエントを統一したペルシャ人の末裔から好意的に思われているというのは、悪い気分じゃない。