マンガが好きで、歴史が好きで、文明開化の頃が何となく好きで、グルメマンガも大好きだ。
ついでに、新選組物も、好きって訳じゃないけど、つい読んでしまう。結局、好きなのか? しょせん「人斬り集団だ」なんて思いつつも、ついつい、手に取ってしまうよな〜。
そんな訳で、図書館から借りてきた『一の食卓』は、大変、楽しく読ませていただいた。新選組で生き残った「斎藤一」が、なぜかフランス料理店に住んで密偵をやる話だ。
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- 出版社/メーカー: 白泉社
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- メディア: コミック
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斎藤一は、『るろうに剣心』でも重要キャラだった。幕府側の人間だったのに、新政府に雇われて働く。普通なら変節漢とか言われそうなんだけど、そうはならないのが「新選組の生き残り」でタダ者ではない圧をまき散らしているからだろう。
るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― カラー版 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 和月伸宏
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『一の食卓』には、斎藤一だけじゃなくて、永倉新八や原田左之助など、新選組生き残り大集合で楽しかった。沖田総司がイマイチ影が薄かったので、沖田ファンは物足りないかもしれない(笑)。
小説やマンガを読んでいると、特に歴史物を読んでいると、だいたい、物語としてクライマックス、盛り上がったところで終わるので、「その後、どうなった?」「最後は、どんなだった?」と知りたくなってしまうのだ。
特に、司馬遼太郎先生は、日本人を元気づけようとして書いてるせいか、悲惨な晩年なんかは、ばっさり省略する傾向があった。まぁ、長編は、主人公に好意的に書いて、短編はシビアに書いたりして使い分けたりしてたようだけど。河井継之助なんかがそうだったなあ……。※短編のタイトルは『英雄児』。
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- 作者: 司馬遼太郎
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自分自身、派手に活躍して若くして死ぬよりも、しぶとく生き残るタイプが好きなので、余計に、そう思うのかもしれない。三国志なら、孔明より仲達、戦国時代なら、細川幽斎あたりが好みのタイプだ。あまり、理解はされないが……。
『一の食卓』は、新選組サバイバーが出てくるだけでなく、舞台となる文明開化の時代も好きだ。洋物と和物が、ごっちゃになってるあの感じ。『るろうに剣心』がヒットする前は、文明開化の時代は当たらない、と言われてたそうだけど、もっと大勢の人に描いて欲しいものだ。
そして、マンガの中ではグルメ漫画が好きで、個人的には洋食が好きなので、この『一の食卓』、何から何まで好みなんである。同じく、文明開化時代の洋食グルメものは市川ジュンさんも描いていた。こちらもオススメ。
- 作者: 市川ジュン
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時代の変わり目は、どうしても右往左往してしまうけど、「美味しいものを食べてほっこり」は新しい時代も古い時代も共通だと思う。
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