らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【2019年】夢見る生活


去年までの年末年始は出勤したりしてたけど、今年は普通に6日間休める。だから、思い切り、ぐーたらしている。怠けていると、けっこう考えごともする。一年間を振り返ったり、これからの一年について考えたりーー。


年末に一年を振り返るなんて当たり前のことだけど、これまではバタバタした年末年始だったので、その当たり前のことが、ちゃんと出来てなかった。今まで、何となく一年を4月始まりで考えてたことも原因の一つかもしれない。学校と同じ年度単位で認識していたのだ。


さて、2017年にブログを始め、2018年にTwitterを始めて、それなりに文章を書いたりするようになった。文章を書く=考える、だ。あれこれ考えることも増えてきた。


2017年は「自分はやりたいことが無い」とウツウツしてた。職場や今の環境から抜け出したけど、抜け出したあと、特にやりたいことが無いのが悩みのタネだった。


ネット社会のインフルエンサーたちは、サラリーマン社会はオワコンだ、これからは自分の好きなことをやる奴が強い、地方移住だ、海外移住だ、と説く。評価経済の覇者となるべく余念が無い。ひたすら情報発信し続けている。読んでるだけで消耗しそうだ。


自分の場合、サラリーマン社会にも、ネット社会にも、どちらにも居場所を感じられなかった。夢中になれることが無いことに加えて、アグレッシブに人生を切り開いていくような気概も持ち合わせていない。「非バトル系」で、ナマケモノでズボラーでぐーたらな人間なのだった。ただ、毎日を家でごろごろして過ごし、飽きると、街でぶらぶらしてるだけの人間だった。


間違っても、ストレングスファインダーをやったり、やりたい事リストを50も100も挙げてくるようなポジティブモンスターにはなりたくなかった。もちろん、なろうとしたって、なれやしないんだけどーー。ドリームキラーも嫌だが、ポジモンも嫌、イヤイヤ期じゃあるまいし、と思いながらも、中途半端から抜け出せなかった。

逃げるは恥だが役に立つ(8) (KC KISS)

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けれども、去年、2018年あたりから、別に、それでも良いんじゃねーの、と思い始めた。何かに向かって突き進んでいかなくても、日常生活を機嫌良く、ストレスフリーで過ごしたい、と考えるようになってきたのだ。


静かに暮らしているつもりでも、世の中は、うんざりしたり、げんなりすることばかりで、ストレスフルな毎日だ。こんな世界でストレスフリーで過ごすためには、それなりにスキルは必要になってくる。


それに、「ネコのように丸くなって暮らしたい」などと思っても、世間はそれを許さない。そのためにはクリアしなければならない課題も多い。ざっとあげるだけでも、お金、健康、住まい、などなど。


「先立つもの」とは、よく言ったもので、何はともあれ、金はいる。「人生100年」が割りと身近になってもきた。仕事を辞めても、しばらく食いつなげるぐらいの貯金はあるが、100年近く長生きしてしまったら、どうしても途中で足りなくなってしまう。


健康も大事だ。去年は生まれて初めて救急車に乗るという失態をやらかした。のんびりと怠けて笑って過ごすにも健康的で無くてはならない。病気で寝たきりになりたい訳じゃないのだ。


住まいのことも懸案事項だ。父親と二人で築40年オーバーの家に住んでるけど、いろいろ限界にきていて、空き家一歩手前、ゴミ屋敷にならずにすむようにしてるのが精一杯だ。別の家を建てたりリフォームするような甲斐性も無い。


持ち家か貸家か、一軒家かアパート・マンションか、と言う問題もあるけど、どこに住むかも考えなければならない。


最近の日本の夏の暑さは「災害級」となっている。同じ関東の熊谷が41.1℃を記録したのは話題になった。下手すると、赤道直下のジャカルタよりも暑いかもしれない。これまでは、苦手なクーラー無しでやってきたけど、このまま年を取っていったら、いつかは熱中症で死ぬんじゃないか、と思うようになった。


おまけに花粉症だ。舌下免疫療法は一定の成果は上げたけど、完全にストレスフリーと言うまでにはいかない。実際、ここ何カ月か、徒歩通勤にチャレンジしてたけど、花粉症シーズンになったら、しばらく休もうと思ってる。どうせ移住するなら花粉症の無いところに住みたいもんだ。


お金、健康、住まい以外にも、考えなければならないことは、たくさんある。衣食(住)とか、運動とか睡眠とか。数少ない趣味らしき物、自転車通勤も続けたいし、おもしろいマンガだって読みたい。だいたい、お金、健康、住まいだって、それぞれ、一つだけでも立派にライフワークになるものだ。


こうしてみると、けっこう、やらなきゃならないことは、いっぱいある。やりたい事が無いなどと悩んでいる場合じゃないのだ。全部やらなきゃならんのか、と思っただけで、げんなりしてくる。


げんなりするような事を一つずつ片づけていかなきゃならないんだけど、できるだけストレスのかからないようにやっていきたい。基本、今まで通り、ごろごろ、だらだらしながら、その合間にしていく感じで。


できるだけ、がんばらずに成果を出すためには、①工夫、②習慣、③道具、④他力が大切なんじゃないかな、と思ったりもしている。基本、努力とか真面目とかよりも、ライフハックで何とかしたいし。


そんな事、本当にできるのか? と言われそうだけど、何も100点満点はおろか平均点すらも取ろうと思ってないし、30点取って、赤点(死語?)を免れればいいや、と言うレベルなので、ハードルは目いっぱい下げている。


あと、ちゃんとロールモデルはある。元日本一のニート、pha(ファ)さんや、隠居系男子の大原扁理さんを勝手にロールモデルにしているので、全く、実現性のない話でも無いと思うんだけど。

20代で隠居 週休5日の快適生活

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ロールモデルはマンガの世界の方が多いかもしれない。かっこ良く言えば「無為」な生活を送ってる。


そして、理想的な生活を示してくれた本。「知的」って言葉がこそばゆいけど、本を読んだり、文章を書いたりが好きな人の生活について書かれたものだ。「知的」を「文系的」「オタク的」「アート的」や「サブカル的」と読み替えても良い。古い本だけど、ネットやスマホの時代になって、コストは大幅に下がり、実現性は増している。

知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)

知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)


「おまけ」だけど、余裕があれば、旅でもしてみようか、と思っている。「旅をすることは本を読むことに似ている」と言う言葉は深く刺さった。どうせ、ごろごろ、ぶらぶらするのなら旅先でもできる。観光名所を見て回るのはご免だけど、気になる街で一週間住んでみるような旅なら、おもしろいかもしれない。何より、ずっと引きこもっていると病気になってしまうし。

モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには

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思いがけずに長くなってしまった。何となくのイメージはあるけれど、まだ、きっちりと言語化できてないから。まぁ、のんびりと怠けたりサボったりしながら、降りかかってくるストレスをかわして、少しずつ理想の生活へと近づいていきたい。


カテゴリー紹介 #ライフスタイル

ネコのように丸くなって暮らしたい……。

特別な夢や本当にやりたいことは無いけれど、ストレスフリーで快適な毎日を過ごしたい。

人混みと満員電車と行列と渋滞と人づきあいが苦手で、インドア&地元で過ごしがち。

最近は、読書しながら旅でもしようか、ともくろんでいる。

年300万円で、コストのかからない「健康で文化的な最低限度の生活」を目指して試行錯誤中。