この頃は、吉野朔実さんのコミックエッセイを愉しんでいる。
本がテーマなんだけど、ブックレビューと言うよりは、「本に纏(まつ)わる日常」がメインで、本好き仲間とのやり取りなどが楽しく描かれている。
吉野朔実は本が大好き (吉野朔実劇場 ALL IN ONE)
- 作者: 吉野朔実
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2016/07/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このシリーズは全8冊だ。
自分の場合、図書館の棚にあったのを3冊ばかり借りてハマり、同じ市内の他の図書館にあるものを取り寄せてもらい、市内に所有が無いものは、これからリクエストカードを出していく。
すると、同じ県内の他の図書館から取り寄せてくれるのだ。
こんな感じなので、シリーズを順番に呼んでいくわけじゃなくて、手に入ったものから読んでいってる。
幸い、どこから読んでも、ちゃんと面白い。
どんどん読み進めて、たまたまシリーズ最終巻を先に読むことになって、表紙をめくったら、いきなり驚く羽目になった。
「急逝した吉野朔実が遺した最後の〈吉野朔実劇場〉」の文字が……。
- 作者: 吉野朔実
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2016/07/12
- メディア: 単行本
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自分が使ってる図書館はおもしろいことをやっていて、本の帯を半分に切って、表紙をめくったところに貼りつけてくれているのだ。
自分が見たのは、本の帯に書かれていた言葉だった。
慌てて検索してみると、吉野朔実さんは、もうすでに2年前に亡くなられていた。
しみじみと情報弱者でうかつな人間だ、と落ちこむ。
一時期は、彼女のマンガをよく読んでいたし、ファンだと思っていたのに、2年間も気づかなかったなんて……。
ジュリエットの卵 全3巻完結(文庫版)(小学館文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: 吉野朔実
- 出版社/メーカー: 小学館
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少年は荒野をめざす コミック 全4巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
- 作者: 吉野朔実
- 出版社/メーカー: 集英社
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- メディア: 文庫
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情報源と言えば、新聞くらいで、もっぱら図書館で借りている。
情報雑誌も読まないし、本やマンガについて、人と語り合うことも無い。
好きな作家がいつの間にか亡くなられていて、もう、新作を読むことはできないのだ。
なにより、全く知らずにいた。
真面目なファンから「お前なんかファンじゃない」と怒られてもしょうがない。
はぁ……。
恐らく、吉野さんは大げさなことはお嫌いだったんだろう。
編集者も吉野さんとは仲が良かったみたいだし、騒ぐようなことはしたくなかったんだろうなあ。
自分が気づいた本だって、本自体には、吉野さんが急逝されたことに関する記述は一切無かった。
本の帯が貼りつけてなかったら、きっと今でも気づかないままだ。
好きな作家の新作を、しばらく読んでないなあ、と思って検索してみると、もう筆を折っていたり、亡くなられていたりすることが時々ある。
特に漫画家の場合は、ハードワークだし、唯一の情報源、新聞にも取り上げられないケースが多いようで、なおさら気づきにくい。
「何を今さら」だけど、残念だ。
早過ぎる……。
カテゴリー紹介 #読書のお作法
本と本にまつわる日常生活の話。
本代に月10万円を使う生活から、ブックオフの100円コーナーや断捨離の季節を経て、蔵書数はほぼゼロ。
現在は、家から歩いて5分の図書館と無料マンガアプリを活用する毎日だ。
Amazon読み放題サービスは解約してしまったけど、再開するかどうか検討中!