『モバイルボヘミアン』を再読。
- 作者: 本田直之,四角大輔
- 出版社/メーカー: ライツ社
- 発売日: 2017/04/14
- メディア: 単行本
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これで、もう何度目だろうか。
iPhoneを使って、世界中を旅をしながら、仕事をする二人が作者。
もう仕事と趣味の区別もなくなってしまっている。
それが、モバイルボヘミアンだ。
こんなアクティブなライフスタイルはとても自分には無理だと分かっているのに、何度も読み返していた。
たぶん、自分とはかけ離れた人たちだから惹かれるんだろう、と思っていた。
けれども、本を読む生活を送っていると、読んでいる本と、ぼんやりと考え続けていたことと、ちょっと起こしたアクションとが、奇妙にシンクロすることがある。
今回が、そんな感じだった。
そもそも、もっと、動かなきゃなあ、と思っていた。
最近、救急車で運ばれたのだ。
病名は「良性発作性頭位めまい症」。
耳石という骨のようなものが、はがれてしまって、三半規管の中で転がってしまう。
目の前がルーレットみたいに回り出して、船が揺れてるみたいになって、立っていられない。
おまけに船酔いしたみたいに気持ち悪くなる。
この病気は、加齢が一番の原因だが、運動不足、動かないこと、寝返りをしないこと、なども大きな理由なのだ。
毎日、片道一時間弱を自転車通勤しているのに、運動不足?
納得いかなかったけれど、よく考えてみると、自転車に乗ってる間、そして仕事中は「座って」いる。
そして、家の中にいるときは、ほとんど寝転がって本やマンガを読んでいるか、スマホをイジっている。
よく考えたら、動いていない、歩いていないのだ。
こんな時に、不健康を絵に描いたような漫画家なのに、マラソンでサブスリーを達成したみやすのんきさんの『大転子ウオーキング』という本を読んだ。
- 作者: みやすのんき
- 出版社/メーカー: 彩図社
- 発売日: 2016/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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歩き方はともかく、なぜ歩かないと駄目なのかの話の方がビビった。
足の裏を地面に接地させないでいると、宇宙に居る時の無重力状態と同じで、脚の骨が弱っていくという。
まさに自分のことだ!
そう言えば、「やまめ乗り」の堂城先生も同じことを言っていたっけ。
自転車ばっか乗ってると骨が弱くなるよ、と。
- 作者: 堂城賢
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/06/24
- メディア: Kindle版
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- 作者: 堂城賢
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/04/15
- メディア: 単行本
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そして、歩かなきゃ、と思ってるときに、この酷暑ーー。
クーラーが壊れている自分の部屋には居られなくなって、図書館やらスーパーやらのクールスポットを求めて、外出せざるを得なかった。
タイミング良いんだか悪いんだかーー。
こんな恐ろしく消極的な理由で、以前よりは、出かけるようになったのである。
「ネコのように丸くなって暮らしたい」などと言っていたのだが、人間様の場合、寝てばかりいると、病気になってしまうのだ。
さすがに、救急車には二度と乗りたくないし、本当に寝たきりになってしまうのも、たまらない。
とは言っても、家と図書館とスーパーを何軒かハシゴするだけなんだけど、とりあえずは動き始めた。
で、動き始めると、慣性だか何だかの力が働くのか、動くのがクセになってくる。
そして、もう一つ。
もともと、本やマンガを読むのが好きで、引きこもり気味にインドアな人間だったのが、しかたなく出かけるようになったので、出かけたり、歩いたりするのは、読書とブログ書きの合間にやるような感じなのだ。
本を持って旅に出ると言うよりは、本を読んでる間に旅をしているようなーー。
こんな時、『モバイルボヘミアン』を読んでいたら、次のフレーズが引っかかった。
世界を移動するのは、本を読むような感覚に近い
今まで何度も読んだときには見落としていた。
そうか、旅は本を読むのと同じなのか。
ならば、自分にも出来るのではないか。
本を読むのは好きだから。
「本を読むことは旅をするようなものだ」と言うセリフは、よく聞いたけど、旅をすることも本を読むようなものだったのだ。
何だか、目が開かれたような気がした。
カテゴリー紹介 #ライフスタイル
ネコのように丸くなって暮らしたい……。
特別な夢や本当にやりたいことは無いけれど、ストレスフリーで快適な毎日を過ごしたい。
人混みと満員電車と行列と渋滞と人づきあいが苦手で、インドア&地元で過ごしがち。
年300万円で、コストのかからない「健康で文化的な最低限度の生活」を目指して試行錯誤中。