らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

経済的独立について。『続 知的生活の方法』より。『インベスターZ』にも出てたよ。 #ライフスタイル


渡部昇一さんの『知的生活の方法』の話が出たついでに、『続 知的生活の方法』も紹介しておきたい。

この本も1971年の出版なので古典と言っても良い。

ただ、内容は全く古びていない。

「読書が中心にあるような生活論」だ。

むしろ、インターネットの時代になってから、知的生活のコストは格段に下がった、と思う。

普通の人間でも、十分に実現可能となってきたのだ。

むしろ、この「続」の方が、個人的には参考になることが大きかった、と思う。

知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538) | 渡部 昇一 |本 | 通販 | Amazon
自分の知的領域にふれあう本を一冊一冊精選して、個性あふれるライブラリーを作りあげ、学問を生活化することが、知的生活のポイントである。そのために不可欠なゆとりある生活への道を探り、就職・結婚のプラスとマ...


内容としては、学問の生活化、機械的に仕事に取り組む、経済的独立、ライブラリーを作る、著作・運動・社交にバランス良く配慮するなどがあげられる。

どれも参考になることばかりだけど、その中でも、「経済的独立」について書かれた章が興味深かった。


経済的に独立、つまり不労所得で暮らしていけるだけの資産がないと、自由な文筆活動はできない。

もちろん、生活に追われていると、執筆どころではない。

ある業界にべったりと依存していると、その業界の悪口めいたことは書けなくなる。

極端な話、戦争になると、戦争反対について書くことはできなくなってしまう。

もし、自分の所属する業界から干されても、資産があれば、食いっぱぐれることはないし、自由にものが言えるわけだ。


ここで、一例として、本多静六博士が上げられている。

ちなみに、この方は、『インベスターZ』でも取り上げられていて、びっくりしたことがある。

インベスターZ(18) | 三田紀房 | 歴史 | Kindleストア | Amazon
配信先: 「日本が潰れた時、道塾を救う唯一の資金が金だ!」 投資部新主将・渡辺の得意分野は金投資! いまいち金の魅力にピンとこない財前は、渡辺に金投資の極意を叩き込まれる。 一方、謎の校務員・ゼンさん...


本多博士は、節約生活を実施して、給料の四分の一を貯金するようにした。

貯まったお金を不動産投資して資産を築く。

その資産で、海外視察を熱心に行い、日本林学の重鎮となり、日比谷公園を始め、多くの公園を設計した。

晩年は、寄付活動にも熱心だったようだ。


再読してみたら、ブロガーのイケダハヤトさんを連想した。

節約生活を送りながら、ブログに専念し、ブログによる収入のうち余剰資金を投資に回した。

今や、ブログは仮想通貨が中心になっている。

さらにイケダさんは、資産を元に、地方移住、若者の居場所作り、まちづくりなど多方面にわたってアグレッシブに活躍中だ。


自分たち凡人が、そっくり同じことをやるのは無理だけど、スケールダウンすれば、実現可能なのではないか、と思う。

例えばーー。

・節約生活を送り、少ない支出で暮らせるようになる。

・できるだけ労働時間を少なくする。

・余暇を読書や執筆にあてる。

・できれば不労所得を得る(ブログや投資など)。

・余剰資金を増やし、資産を作り、病気・ケガ・老後に備える。

こんな感じ。


「まだ、労働で消耗してるの?」はイケダハヤトさん得意のセリフだ。

「知的」と言う言葉に抵抗があれば、「読書生活」でもいい。

要は、のんびりと本を読んだり文章を書いたりして暮らしていく、ということだ。

絵を描くでも、音楽を演奏するでも構わない。

こんな暮らしを送りたい、と思ってる人には、『続 知的生活の方法』はオススメだ。


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