らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

大雪の中を自転車通勤してみたら。 #やまめ乗り #自転車通勤


私の上に降る雪は ひどい吹雪(ふぶき)とみえました(by 中原中也


雪が降る中、いつも通りに自転車通勤してみたら、ヒドい目にあった。

何とか転ばずにすんだのは運が良かったとしか言いようが無い。

最後の方は、何だか吹雪みたいになってた。

リュックやマウンテンバイクは雪が凍りついてるし。

まあ、雪の中を自転車で走るのは生まれて初めてだったので、貴重な体験ではあった。


駐輪場を出たときは、まだ、余裕があった。

車道はおっかないから、歩道をのんびり行こう、てな感じで。

前輪に過重をかけると滑るようなので注意してた。


川沿いの遊歩道&サイクリングロードに入れば、クルマは入ってこないので安全だ、と思ってたのは大間違いだった。

足跡一つ無い真っ白な道を走るのは気持ち良さそうだと思ってたら、タイヤが雪に埋もれて前へ進まなくなった。

しかたないので、サイクリングロードをあきらめて車道へ出た。

轍(わだち)の跡をなぞるように走る。

ほんのちょっとでも轍からズレると滑りそうになる。

轍から別の轍へと移動するときは神経を使った。


だんだん吹雪いてくると、遠近感が良くわからなくなってきた。

いつの間にか道を外れて田んぼに落ちそうになってたり。


走りやすい道を、走れる轍を探りながら走っているうちに、道に迷って、良くわからない場所に出た。

公園の屋根付き休憩所があって、自動販売機が置いてあったので、休憩しようとしたら、スマホのスイカが使えず、小銭も千円札もなかった。

やけくそ気味に、ひた走る。


後半になると、走ってるクルマも少なくなり、ちょっとした坂道で立ち往生してるクルマが出始めた。

立ち往生してるクルマを追い抜こうとしたクルマが、対向車とぶつかりそうになったりして、エラいことになってた。


これだけの大雪になると、クルマも少なくなってくるので、県道のような交通量の多い道路の轍を走った方が楽だ、とわかった。


慣れてくると、サドルから後ろへずり落ちるような感じのポジションで、後輪に荷重した方が楽に走れた。

やまめ乗りだと、サドルの後ろに座るときは、おじぎは深くなるものだけど、大雪の場合は、サドルの後ろに座っても、おじぎは浅い方が、上体を立てたような感じの方が走りやすいようだった。

とにかく、前輪に過重しないことがキモのようだ。


いつもの倍近い時間をかけて、ようやく家へたどり着いた。

何てことのない、いつもの自転車通勤のはずだけど、雪の中を走るだけで、非日常感がハンパなかった。

ヘタな旅行よりもインパクトがあった。


帰宅してから、とにかくチェーン周りのメンテナンスだけでも、とチェーンクリーナーやチェーンオイルをスプレーしたけど、雪が凍りついていたので、どの程度、効果があるのかは、良くわからない。

出発前にオイルを吹きつけておくんだった、と後悔した。


しかし、まあ、よく、走ろうなんて考えたよなあ。

我ながら、あきれる。

まあ、めったにない経験だったけど。


カテゴリー紹介 #自転車通勤

自転車通勤(約1時間、片道約15㎞)7年目。

29インチのマウンテンバイク(シングルスピード&フルリジッド)で通勤中。

セカンドバイクはクロモリのロードバイク

ブルベ経験有り(SR取得)。

「やまめ乗り」修業中。

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