何かの案件についての書類を回しているときに、上司から呼びつけられることがある。
何か間違いでもあったかな、と思いつつ向かう。
「○○のことなんだけど、これでいいの?」と。
手には自分の回した書類が。
「何かマズいことでもありました?」
「だから、これでいいのかって聞いてんだよ」
「自分では気づきませんでしたけど……。教えていただければ直しますけど」
「ほんとに、これでいいのかよ」
こんな感じでループすることになる。
最初は自分が悪いのか、と思ってた。
次に、もしかしたら、自分で間違いに気づけってことなのかな」と思った。
ところが、そういうわけでもないらしい。
結局、言うだけ言ったら満足したのか、ハンコをついて、次に回してしまうし。
この手の男が言いたいことは、何かあってもオレのせいじゃないからな、オレは念押ししたからな、と言うことらしい。
一度、「何かあったらお前のせいだからな」とのたまった奴がいて、その時に、ようやく気づいたのだった。
けっきょく、これが言いたかったのね……。
だからと言って、ほんとうに後で問題が起きてしまったときに、「あれは部下の○○のせいで、私の責任じゃありません。私は散々注意しました」と言って、それですむ問題じゃないと思うんだけどねえ。
実際に、「私が作った書類じゃないんで」と言ったアホ上司がいて、さすがに「そういう問題じゃないだろう」と、その上の上司に怒られてたっけ。
どうも、「これでいいのか」発言が出るのは、良く理解できないので不安でしょうがない、と言うことがあるようだ。
まあ、良くわかっていれば、具体的に、ここはおかしい、とか、「○○は大丈夫かな」と言った具体的な話になるわけなので。
ただ、良くわからないことを認めるにはプライドが高すぎるし、後で何かあったらどうしよう、と不安になってしまうほどには小心者なので、「これでいいのか」スパイラルになってしまうわけだ。
まともに相手をして、腹をたててもしょうがないので、これまで特に問題がなかったことや、過去にこういった問題があって今のような形に落ち着いた、と言った経過を話すようにはしている。
特に、過去の問題を解決するために今の形になったと言う話をすると、かなり落ち着くようだ。
不思議な話だけど、「これでいいのか」男は、いつも、何か問題が起きるんじゃないか、いや起きるはずだ、とビクビクしてるようなところがある。
すでに問題は起きてしまったのだ、と聞くとホッとするようだ。
今後、二度と起きないという保障はないんだけどね。
なんにしろ、小心者のヒステリーにつきあってられない。
なだめるだけなだめたら、あとはスルーしてる。
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