ラーメンって、すごい食い物になってしまったようだ。
確かに美味くなったし、ダブルスープは当たり前、煮卵はデフォルトな世界だ。
このマンガを読むと、なんで、ラーメン屋がこんなにベンチャーな飲食店になったのかが、よくわかる。
主人公は、課題を与えられればソツなくこなすけれど、自分でテーマを発見することができないでいる。
既存の路線でちまちまと改善することは得意でも、常識をひっくり返すようなオリジナル性はない。
そんな主人公が、美味いラーメンを作るだけのアマチュアから、美味い店を作るプロへと成長していくストーリーだ。
味勝負のバトルだけでなく、ラーメン屋を経営する時のトラブルをどうやって解決するか、ラーメン屋をどうやって繁盛させるかがおもしろい。
食材は安定供給されるものでなくてはならないし、行列対策に、行列をPRに使う方法、店員の教育方法に、チェーン店のごまかしの防ぎ方まで、さまざまなケーススタディがてんこ盛りになっている。
一番、印象深かったのは、ラーメン屋のリニューアルで、味を一切変えずに、インテリアや食器など、店のムードを変えるだけで繁盛店へと導いたケース。
普通なら、美味いラーメンを作ろうとするパターンだ。
ヘタなビジネス本を読むよりは、よっぽど勉強になった気がする。
自分が客商売に向いてないこともーー。
まんが、コミック&Cool Japan ガイド:
子どもの頃からマンガを読んできた。
買ったり、借りたり、100円で買えるようになったり、図書館で借りられるようになったり、宅配レンタルできるようになったり、スマホで見れるようになったり……。
時代の変化はあったけど、とにかくずっと読んできた。
あるマンガ読みの、つぶやきとレビュー。