最近は、家事に関する本を読んで、考えさせられることが増えてきた。
例えば、料理に関しては、『もうレシピ本はいらない』が印象強かった。
あとは、やましたひでこさんの『家事の断捨離』。
AI家電で効率化を図る『勝間式 超ロジカル家事』などだ。
これまで、あまり家事本を読んでこなかったのは、はっきり言って参考にならなかったからだ。
そもそも、そんなもの読んでる余裕もなかったし。
家事本読んでるヒマがあったら、ぬるぬるとホコリを何とかしなきゃ、みたいな感じだ。
まあ、いくらか余裕ができてきたのかな。
家事本の多くは、テストで言えば100点満点を目指す優等生が作者になってる。
読むと、ここまでしなきゃならんのか? と絶望的な気分になる。
むしろ読んでしまうと、家事放棄する人が増えるんじゃないか? と思うくらいだ。
31点とって赤点を免れればそれでいい、と思ってるダメ家事男子のロールモデルにはならなかったのだ。
あと、これだけの家事本があるのにもかかわらず、本を読んだ人が家事上手になるわけでもないのは、英語本やダイエット本と同じで、やり方は、それぞれ無限にあって、しょせん、その人に合ったやり方を見つけるしかないのだ、と言うことになる。
まあ、それができる人はあまりいないわけで、だからこそ、英語本、ダイエット本、家事本が売れ続けることになるわけだ。
家事は、家族持ちか、おひとりさまかで違ってくるし、自分の場合、男子と言うことで、家事の世界ではマイノリティになる。
せいぜい、一冊読んで、このライフハックは参考になるかも、てのが一つあれば上出来だった。
けれども、最近は上手に手を抜きましょう的な家事本が増えてきたように思う。
そんなわけで、自分も読むようになったのだ。
女子も疲れてるんだろうなあ。
新聞の広告で、女性誌の見出しを眺めると、こんなに何もかもやらなきゃいけないのか、と驚愕する。
子どもにキャラ弁作って、仕事もバリバリ、家事も手を抜かず、ホームパーティーまでやって、メイクやファッションまで隙ナシ。
いったい何時間寝てんだろう?
自分の目指す、健康で清潔な最低限度の生活は、むしろ、マンガの世界で表現されてたように思う。
点数に好感が持てる『30点かあさん』。
超ロングランの『ぽっかぽか』。
などなど。
幸い、おひとりさま男子なので、家事によるプレッシャーと言うほどのものはなく、女子から見ればお気楽な立場だけれど、自分を肯定してくれるようなロールモデルがあれば、なお、生きやすくなる。
そんな家事本が出版されるといいのだが。
おひとりさま男子向けで。
限界ハウス、ダメ家事男子。プロフィール
空き家一歩手前の限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を目指して試行錯誤中のへなちょこ家事男子。