ライトについては、買う前に、色々ネットで調べたけれど、振り返ってみると、調査に使った膨大な時間は全てムダだった、と結論しないわけにはいかない。
うん。
はっきり言って何の役にも立たなかった。
なぜ、こんなことが起きるのだろう?
ブルベでライトを選ぶ際、一番気になったのはランタイムだった。
600キロだと、一晩、約12時間はライトを点灯すると考えた。
一定の明るさで12時間軽くもつライトは、少なくとも、ブルベに参加していた2年前は存在しなかったと思う。
あっても、高かったり、デカくて重かったりしていた。
ライトのランタイムについては、カタログ通りには受け取らない方が良い。
レビューや体験談を読んでも、カタログでは○○時間だけど、実際は××だった、という書き方が標準だ。
とりあえず、話半分くらいに受け取ろう。
そして、ややこしいのだが、どのライトにも点灯モードが数種類あるのが当たり前になっている。
できるだけランタイムを長くするために、ローモードやエコノミーモードで使ってるつもりが、いつの間にかハイモードで使っていて、突然ライトがきれる、てなハメになる。
さらに、充電式のライトの場合、なぜか上手く充電できてない、てことがあった。
ちゃんとインジケーターの表示も問題なかったのに、だ。
このことについては、後に詳しく書いてみたいと思う。
いずれにしろ、ライトに関しては、意外に不確定要素が多かった。
では、どうしたか?
もともとブルベでは、フロントライトを2個灯つけることが義務づけられてるので、この2台で一晩を回していくことになる。
自分の場合、さらに、ヘルメットに3灯目のライトをつけていた。
トラブルで2灯が点灯しなくなったことがあったけど、このライトで何とか乗り切ったこともある。
また、ガーミンのGPS兼サイクルコンピュータを使っていたこともあって、モバイルバッテリーをロードバイクに取りつけていた。
いざという時には、これでライトも充電をしていた。
ブルベ初参加の時、GPSがバッテリー切れを起こしたのがトラウマになったので、このような形になった。
いずれにしろ、これだけやって、ようやくランタイムについての心配がなくなった。
一度、夜中に山の中を走っているときに、いきなりライトが切れたときの恐怖はトラウマになったっけ。
ガードレールもないような所だったなあ。
当時、使っていたVOLT700は、小さくて明るいのでブルベライダーに人気があったけど、バッテリーがカートリッジ式になっていた。
参加者の中には、予備としてバッテリーを持参していた人もいた。
また、ハンドルにフロントライトを4灯も設置している人を見たことがある。
その時は、思わず笑ってしまったけれど、今では、案外あれが一番の正解かもしれない、と思っている。
バッテリーをバッグの中に入れておくのもいいけれど、バッグの中でがさがさ動くようだと、超長距離を走っているうちに、少しずつ疲労やストレスがたまってしまうのだ。
ハンドルに固定しておいた方が間違いはない。
突然、ライトが切れても、すぐに次のライトを点灯すればいい。
600キロも走ってると、腕は度重なる振動でしびれ、握力は無くなっていく。
細かい手先の仕事は時間がかかるようになってしまう。
4灯あれば、一晩は間違いないだろう。
へなちょこブルベ プロフィール
一年間、ブルベに参戦。
なんとかSR(スーパー・ランドナー)取得。
貧脚に加えて、メカ音痴・方向音痴・デジタル音痴のトリプルスリー。
いつも制限時間ギリギリにゴールしていたヘタれなライダーによる試行錯誤ログ。