らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

へなちょこブルベ:北海道という選択2

北海道は本当にオススメだけど、全てバラ色ってわけでもないので、大変だったことも書いておきます。

 

「北海道は、でっかいどー」じゃないけれど、とにかく北海道は広い。

広すぎるので、集落を超えたら即アウトドア・アドベンチャーだと思った方がいい。

 

で、一番、心配だったのはメカトラブル。

メカ音痴なんで切実だった。

 

念のため言っておくと、パンク修理が自分でできない、苦手意識がある、という人は、北海道ブルベはやめておいた方がいい。

自分ですら、メカ音痴といえど、パンク時のチューブ交換はできるのだ。

 

今思い出しても冷や汗もんだったのはギア関係。

チェーンがスプロケットにからんでペダルが回らなくなったら……。

 

実際、東北ブルベの時、秋田の山奥でギアトラブルになったことがある

何とか脱出できたけど、これが北海道だったら、と思うと恐ろしい。

ちょっとナメてたと思う。

 

例えば、ブレーキが壊れたとしても、まぁ、危険には違いないけど、何とかゆっくりとは走れるし、気長に走ってれば、いつかは街へ出られる。

(かなり気長にだけど)

でも、走れなくなったら、しかも自転車の押し歩きもできなくなったら、さらに電波の届かないところだったら……。

考えるだけで怖くなる。

北海道を走るなら、ギヤ周りのトラブルを解決できるようになってからの方がいいかもしれない。

 

あと、北海道で怖かったのは夜。

コンビニや自動販売機はもちろん、街灯もない。

下手すりゃ信号もない道を延々と何十キロもナイトラン。

それが北海道だ。

ちなみに国道だ。

忘れもしないナウマンロード……。

 

眠くて仕方なくて、でも灯が全然なくて、ようやくポツンとあった信号機にもたれて眠ったのも懐かしい思い出です。

闇が濃くて、気のせいか空気も濃いような気がして、下手に寝たらキタキツネかクマにかじられるんじゃないか、と本気で心配してしまうのが北海道の夜だ。

怪談・ホラーが苦手な人はやめとこう。

 

その他、時間・お金の面での負担はやっぱり大きい。

600㎞だと、前後の移動日を含めて4日は必要。

社会人は休みを確保するのが大変だ。

急なクレーム対応が入る仕事だと、絶望的だと言わざるを得ない。

飛行機使用が標準になるし、輪行も大変だから宅急便などで送らなきゃならない。

どうしても持ち出しは大きい。

 

それでも走ってみたい、て思う人は、ぜひ!

ブルベの中では北海道が一番思い出になっているし。

 

あとがき

将来、スプロケットを取っ払ってシングルスピードにしようと思ってるけど、ブルベの時のギアトラブルがトラウマになってるのも理由の一つ……。

 

へなちょこブルベ プロフィール

一年間、ブルベに参戦。 なんとかSR(スーパー・ランドナー)取得。  走るのが遅く、メカ音痴・方向音痴でデジタルも苦手、いつも制限時間ギリギリにゴールしていたヘタれなライダーによる試行錯誤の記録です。