どの道を走ろうかと考えるのも、自転車通勤の楽しみの一つです。
速く走りたい人は、多少、交通量が多くても道幅が広くて舗装もしっかりとした幹線道路を走るでしょう。
のんびりポタリングが好きな人なら、行き当たりばったりに路地をちょこちょこ走るかもしれません。
さて自分の場合ーー。
最初は、自宅と職場の最短距離を走っていました。
片道30分程度の道のりでしたが、長年運動不足だったカラダは悲鳴をあげました。
土日はしっかり筋肉痛でした。
カラダが慣れてくると、コースを色々変えて楽しむようになりました。
長年住んでいた家の近くに、こんな道があったのかと気づくのは中々おもしろいものでした。
信号が少ないコースを探したり、クルマが入ってこないような道路を走るのが好きでした。
それでも、毎日乗っていると、いつかはバリエーションが尽きてしまいます。
疲れていたり、寝不足だったり、仕事がしんどい時期だったりもします。
安心して走れるような定番コースを探すようになりました。
今では、半分、寝ぼけていても、自動運転車のように、職場へ向かうようになりました。
ふと、我にかえると、通勤コースの真ん中あたり、ということも珍しくありません。
自転車通勤は楽しいものですが、一年間継続するというのは、なかなか大変です。
季節は巡るし、天気は変わりやすい。
仕事やら世間やらによるストレスもバカになりません。
天気もいいし、ココロもカラダも絶好調! なんてことは、一年に何日もない、というのがリアルなところです。
メジャーリーグで一年間ローテーションを守り続けた日本人ピッチャーが、年間通してみると、調子いいときの方が少ないのだから、悪い時には悪いなりに、それなりの結果を出さなければいけない、と言っていました。
深く、うなづけるところです。
そんなわけで、まずは定番の通勤コースを作ってしまうのを「強く推奨」します。
毎日、同じコースを走っていると、カラダはオートパイロットで自転車を走らせてくれるようになります。
仕事へ行きたくない朝も、うんざりするような一日を過ごした後でも、いつもと同じコースを走っていると、気持ちは落ち着いてきます。
自転車通勤をしていると、朝と夜、一日二回、精神的にも肉体的にもリセットできる、再起動できるのです。
あとがき
定番のコースができると、たまに定番のコースからハズレることも楽しみになります。
よく休みの前日やたまの早帰りの時にやります。
妙に、解放感がありますよ。