旅と温泉愛がぎゅっと詰まった コミックエッセイ❤️
ただの温泉ではなくて秘湯、しかも、ひとり旅――。
まだまだ日本にもこんなところが残っているんだと感心してしまう。
最寄り駅から車で何10分もかかるのは当たり前。
車1台 通るのがやっとの吊り橋。
荷物はゴンドラで運ぶってんだからたまらない。
ゴンドラだよ、ゴンドラ!
中でも印象に残ったのは 熊本県の杖立温泉。
山間で栄えた 温泉街が増改築を繰り返して増殖した結果、「背戸屋」と呼ばれる迷路のような路地ができた。
まるで「千と千尋の神隠し」の世界を凝縮したような街並みだ。
一日中、視界のどこかで湯けむりが上がっている風景も憧れる。
風呂掃除が面倒なあまり、一年中 シャワーですませてるクチなので、スパや温泉にはめっきりご無沙汰しているんだけど、にわかに秘湯欲が高まってきた。
考えてみればナマケモノ & 寝そべり族の自分には、温泉に入って美味しいものを食べる以外は寝そべっていても構わない秘湯は相性が良さそう。
たいして興味ない 観光をしに出かけなくてもいいし、誰かと喋らなくてもいいし、興味のない話を聞かされなくてもすむ。
静かなブームになってるサウナには興味が持てなかったけれど、秘湯! 良いかも――。
「49歳、秘湯ひとり旅」の作者は温泉に溶けていって自分を放り出す。
歳をとっていくことや一人で生きていくことに向かいあう。
心の奥にあるはずの「さみしさ」がほどけて出てきてくれないかと期待もする。
そして秘湯から戻ったら、新しい生活にするりとチャレンジしていくのだ。
秘湯は、そんな効用をこの自分にももたらしてくれるだろうか?
松本英子さんのコミックエッセイはすっかり気に入ってしまった。
次はこれを読むつもり――。
シンプルな顔のデフォルメも好きだなぁ。
そういえば、こちらもシンプルなお顔――。
この手の顔に弱い?
【プロフィール】
サイドFIRE(セミリタイア)目指す寝そべり族。
寝そべりながら年100冊の本を読み(Kindle書籍読み上げで耳活)年2,000冊のマンガを読む。
片道一時間の自転車通勤は10年を突破。
食事は肉・卵・チーズのMEC食。
調理はレンチン一択。
水出しコーヒーとグリーンズフリー(ノンアル)を愛飲中。。。