新型コロナウイルスの感染が2021年いっぱいまで続くとは思わなかった。
ようやく終わりかと思っていたらオミクロン株が出現。
もともと花粉症で2月から5月まではマスクをしているので、もう5月までマスクは外せそうもない……。
パンデミックは世界中に悪影響を及ぼしたけれど、自分に限って言えばほとんど不利益は生じなかった。
職場でリモートワークが導入されなかったり、時差出勤も行われなかったのは想定済み。
それよりも職場の飲み会が絶滅したのがありがたかった。
ソーシャルディスタンスのおかげで、非社交的な自分が、人付き合いに消極的なのも目立たなくなった。
ステイホームのおかげで、仕事と自転車以外は引きこもりなインドア生活も大義名分を得た。
外食はゼロになり、完全に自炊生活へ移行した。
ついでに酒も飲まなくなった。
もともと片道1時間の自転車通勤なので、通勤中の感染リスクもなし。
むしろ世間の人達が、外出できない、外食できない、人と会えない、旅行に出かけられない、イベントに行くことができないなどと不満をぶちまけているのを聞くと不思議な気がしていた。
みんな、そんなに何かをせずにはいられないのか? と。
自分はといえば、休日の日は、のんびりと朝寝坊して、だらだらと朝飯を食べて、ラジオニュースを聞きながら皿洗いをしたり、洗濯物を干したりする、そんなことをやってると、ほとんど午前中が終わってしまう。
ちょっと昼寝して、スーパーへ買い出しに出かけたり、図書館へ行ったりして、帰宅したらシャワーを浴びて遅い昼飯をだらだらと食べる。
そうするともう夕方近くになってたりする。
日が暮れると途端に活力が失われるので、あとは寝そべりながら本を読んだり漫画を読んだりスマホをイジったりする。
スーパー行く時はウォーキングがてら何軒かハシゴするので、ほどよく疲れていて、10時になると眠くなる。
社交的な人、アクティブな人からしたら、そんな生活のどこが楽しいのか? てことになるだろう。
でも、そんな生活はけっこう、いや、かなり快適だった。
煩わしいことがない、ストレスがたまらないということが、こんなにも楽なことなのかと驚いた。
病弱な人が、病気をしてない状態って素晴らしいと感じるのに似ているかも。
これは自分にとって大きな発見だった。
よく、FIRE(経済的独立、早期リタイア)目指すのは良いけれど、実現した後何をするか? という問題がある。
答えとして挙げられるのは、自分の好きなことをやる、社交的なことをする、道楽化した職業をほどほどにやるなどだ。
「裏道を行け」では、超富裕層になった人は評価社会で評判を上げるためにせっせと寄付をするとあった。
でも、それだったら、あんまりFIREする意味がないのでは?
それに仕事を辞めてしまったら孤独で鬱になるかもしれないという心配もあった。
けれどもコロナ下での生活を送ってみて、自分が思っていたよりも、孤独に強かったり、単調な生活を楽しめたり、生活を最適化することで結果的に節約できたり、ミニマリストな生活を送れたりすることがわかってきた。
そして、これは社交的でアクティブな人たちにはできない、寝そべり族・ナマケモノだけが持つ強みなのだということも。
2022年は本格的に早期リタイアを目指していこうと決意した。
これまでは早期リタイアした後に何をするか問題で引っかかっていたためグズグズしていたけれど、もうその問題は解決した。
だいたい、何もしないでのんびりしたいと言っても、世間や社会はそれを許さない。
「無理ゲー社会」ならなおさらのことだ。
攻略しなければならないクエストは次から次へと襲いかかってくる。
健康、お金、衣食住、家事、その他諸々。
こうしたクエストをサバいているだけで、日常生活は十分につぶれてしまう。
FIRE後に何をすれば良いのかなんて別に心配することはなかったのだ。
これもコロナ禍で分かったことだ。
うん。2022年は早期リタイアを目指そう。
いきなり経済的独立とはいかないので「節約系ミニマリスト型サイドFIRE」て感じになりそうだ。
【プロフィール】
年2,500冊の漫画を読み、年に100冊の本を電子書籍読み上げ機能で聞き、片道一時間の自転車通勤を続ける日々――。
のんびり暮らすライフスタイルと、がんばらないためのライフハックがテーマ!
・食事は、たんぱく質ファースト。糖質制限中。MEC食継続中。ボトル飲みでプロテイン&メガビタミン
・電子レンジの時短料理で自炊中
・服は制服化&コンフォート命!
・断捨離後、ミニマリストに
・歴史と地理とニュースの社会科好き!
これから、やりたいこと――。
・英語で読み書き
・古武術介護
・小笠原流礼法
・沈没バックパッカー(外こもり?!)