本書は「英文法マスター編」で第2弾。
このシリーズを読み始めたのは、とりあえず中学英語のおさらいをしたかったのと、何より漫画で読みやすいこと、そして、絵がついているとイメージがわきやすいといった理由だった。こちらは第1弾――。
もちろんその通りなんだけど、このシリーズの一番素晴らしい所は「英語独自のものの見方を学べる」ことにある。
例えば will と shall との違い――。
この二つの助動詞のイメージの違いについて、中学で習って以来なんとなく曖昧なまま来てしまった。
しかし、これは、willは個人の意志に対して、shallは神の意志のイメージなのだ。
なのでshallの場合は義務とか必然とかの意味を伴うことが多く日常生活ではほとんど使われていないらしい。
となると「 Shall we dance?」 なんてのはどうなんだろう? かなり演劇的で大げさな言い方になるのかな。
試しに検索してみると、ネイティブに向かって 「Shall we dance?」と言ったら笑われたという記事があった。
さらに、shallがshouldになるとていねいな言い方になる、なんてのも習った。でも、shouldは過去形のはずなのに過去の出来事でも何でもない。??? これまたよくわからないままにスルーしてしまっていた。
しかし、これこそが英語的な考え方で、英語で助動詞を過去形にすることで、現在との心理的な距離ができて、丁寧に感じるという感覚があるそうな。なるほど~。
最後に、willつながりで、will と be going to の使い分けについて。
willは話し手がその場で決めた場合、be going to は実際に予兆がある・前から計画していた場合だそうな。
この使い分けも考えてなかったな。それどころかテスト問題で、willを be going to に言い換える問題なんてのもあったような気がする。そもそも言い換えてはいけないものだったんだなぁ。
このほか過去形と過去完了形との使い分けについてなど、学校で習っていた時は何となくそのままスルーしてしまった疑問に対する回答が満載だ。
単なる中学英語の復習だけではなくて、英語的なものの見方を知るためにこそ、ぜひ読んで欲しい。
この本を読んではじめて、英文法として教わったつまらない英語を、日常生活で使えるようになれるのではないか、そんなこと思わせてくれた。
【プロフィール】
夢とか夢中になれることは特に無いので、嫌いなこと、やりたくないことを回避するライフスタイルと、がんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事は糖質制限中。MEC食&高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。
・ホットクック 1.0Lで自炊中
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・スマホはiPhoneからPixel 3a XL へ移行
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)